マニラのインディーズ映画潜入ルポ

今、フィリピンのインディーズ映画が一番面白い!と思っているのですが、その秘密を探りにマニラに行ってきました。

空港に着いたら事前に予約していたポケットWi-Fi(1週間で1,700円!)を受け取り、Uberでマカティのホテルへ(8km、20分ほどの乗車で300円!)。まずTies That Bindのクラスメートで「Speed, Glue & Shinki」というドキュメンタリー映画を一緒に作っているBradley Liew監督と会った場所がこんな小洒落たカフェ。ここでマニラのイメージが一変しました。

Yardstick Coffee, Makati

Yardstick Coffee, Makati

カフェの隣のアジアン・フージョンレストランで夕食後、ホテルで「Speed, Glue & Shinki」のポスプロの打ち合わせ。

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それから秘密の作戦会議をして、初日は終わり。

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2日目は時間に余裕があったので、観光がてら城塞都市イントラムロスへ。思ったより綺麗な道路に驚き。というか、マニラは汚くて危険だという事前情報はかなり古いのかも知れない。商社で働いていた時に何度も行ったインドに比べると全然ましだ。

世界遺産サン・アグスティン教会に置かれている狛犬のような石像がなんとも不思議。どうやら中国から送られた獅子らしいですが、カトリック教会を守る狛犬は世界でもここだけではないでしょうか。インドの寺院でも似たようなものを見た記憶があるので、ルーツはきっとインドに違いない。

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イントラムロスの中はまるでヨーロッパのよう。色んな国々を旅しましたが、今までヨーロッパ以外でこんなにヨーロッパっぽいとこは見たことない。

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フィリピンにまさかこんな立派な大聖堂があるとは思ってもいませんでした。ヨーロッパの厳重に管理された古い教会とは違って、管理が甘いというか、生々しく身近に展示物等見れるので、面白い体験でした。

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その後、「Speed, Glue & Shinki」のPepe Dioknoプロデューサーがお勧めのアートスペース HUB: Make Labへ。マニラにもこんな場所があるんですね。

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そしてUberで1時間半かけてケソン・シティへ。その日はマニラでASEAN会議が開かれていた為、Uberのドライバーも人生でこんなに渋滞した事ないと言っていました。メトロ・マニラの人口は1,155万人で、その中でも一番人口が多く、面積が広いのがケソン・シティ。インディペンデントの映画関係社が多く住んでるのもケソン・シティらしい。下の写真はのケソン・シティの散髪屋さん。

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夜はMikhail Red監督にDohtonboriというお好み焼き屋さんに連れて行ってもらいました。大阪から来てすぐにお好み焼きかよ!と思ったのですが、大阪で僕が連れて行ったお好み焼きがあまり美味しくなかったので、こっちの方が旨いというのを証明したかったようです… Mikhail Redは「Birdshot」がアカデミー賞外国語映画賞ノミネートのフィリピン候補に選ばれた為、翌日からアメリカに旅立ったのですが、わざわざ会いに来てくれました。

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3日目の朝、テレビをつけるとCNNに「Speed, Glue & Shinki」のPepe Dioknoプロデューサーが!彼が作っている旅行番組のようです。

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その日は昼頃にSheron Dayoc監督が迎えに来てくれて、Milo Sogueco監督のマンションへ。昼間から夜までずっとウィスキー飲んでたので、かなり酔っ払いましたが、こうやって才能のあるfilmmaker達が集まるのが、面白い作品が続々と出て来る源泉なのだと感じました。そしてみんなポジティブな内容の会話が多いのが、気持ちいいです。うらやましい環境だ。マニラに引っ越したくなりました。

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酔っ払ったまま夜はフィリピンの若手監督達が集まるポスプロスタジオへ。翌日からCinema One Originalという映画祭が始まる為、知り合いのfilmmaker達を何人か見かけました。

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こういう部屋がいくつかあるのですが、こういうのを今僕が住んでいる大阪のボロアパートでやりたい!僕がイメージしていた理想のインディペンデント映画のポスプロスタジオがここにあったので、感激!

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ここは安価に編集やグレーディングができて、みんなが集まる場所になっています。ビルのオーナーの本業はソーセージらしいので、1階の冷凍庫からソーセージをもらえるそうです。悲しいかな日本のインディーズ映画は海外のインディーズ映画に比べてポスプロのクオリティの低さをよく言われます。日本の映画が海外の映画祭になかなか選ばれないのは、画質や音が映画ではなくテレビっぽいからだとよく言われます。日本の場合は人件費もかなり高いですし、スタジオもテレビやCMの仕事をメインにこなしているので、仕方ない事だとは思いますが、こういうインディペンデント映画に特価したスタジオを大阪に作れば、日本のレベルもアップするのかなと思っています。フィリピン映画から低予算でレベルの高い作品がたくさん生まれて来るのは、このように若者が集まって作業できる場があるのが大きいのではないでしょうか。

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4日目、Cinema One映画祭会場へ向かう途中、話題のミニシアターCinema 76に立ち寄る。友人のBabyruth監督の「Sunday Beauty Queen」が公開中だった。

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中に入ってみると、今一緒に企画を進めているSheron Dayoc監督の「Women of the Weeping River」とMikhail Red監督の「Birdshot」のポスターが!この映画館を運営するTBAという会社が両作品に出資しているからのようですが、フィリピンではTBAという会社がキーのようです。元々別の事業で儲けていた会社がインディペンデント映画にも出資するようになったらしいのですが、他の国と違うのは、インディペンデント映画が結構ヒットしてしまったようです。別の会社の作品ですが、大阪アジアン映画祭でも上映されたインディペンデント映画の「Kita Kita」は制作費2千万円で、興行収入は6億円を突破しました。日本ではインディーズ映画がそれなりの規模で公開される事はありえないですが、フィリピンではインディペンデント映画の興行収入が商業映画を抜いてしまったそうです。今では、フィリピンの20代や30代のインディペンデントのプロデューサーや監督は日本で言う東宝のような大手のスタジオに出資してもらって映画を作っています。なぜ、フィリピンはそんなに熱いのかというと、日本は高齢化社会なのに対し、フィリピンは若い人口が多いからだと思います。監督やプロデューサーは20代〜30代が多く活躍していて、出資者も若く、配給会社の担当者も若く、劇場の担当者も若く、観客も若いという形態が世界でも稀に見るいいビジネスモデルを形成しているのだと思います。

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そして Cinema One映画祭のオープニング会場で、3年前に一番最初に知り合ったフィリピン人監督のGiancarlo Abrahanと再会。新作の「Paki」がコンペに出ていたけど、観れなくてごめん!大阪アジアン映画祭で観たい!!

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映画祭のオープニングで上映開始が大幅に遅れているにも関わらず、歌を歌い出す司会のお姉さん。こんなノリのいい映画祭は初めてですが、僕がもし映画祭をやるなら、こんなノリでやりたい。日本の映画祭は堅苦しい映画祭が多いので、一つくらいこういう映画祭があってもいいのでは。

ちなみに、オープニング上映の作品は「スリー・ビルボード」というマーティン・マクドナー監督のハリウッド映画でした。これが思いがけなく、かなり良かったです。先月釜山国際映画祭で観た「シェイプ・オブ・ウォーター」がここ数年でダントツに一番面白いハリウッド映画だと思っていたのですが、「スリー・ビルボード」も負けず劣らず面白いです。2つともぶっ飛んでいて面白い。「スリー・ビルボード」は今までで観たブラックコメディで一番面白いかも知れません。来年のオスカーの他の候補は観てないので分かりませんが、現時点での勝手な僕の予想です。

作品賞:シェイプ・オブ・ウォーター
監督賞:マーティン・マクドナー(スリー・ビルボード)
主演男優賞:ウディ・ハレルソン(スリー・ビルボード)
主演女優賞:フランシス・マクドーマンド(スリー・ビルボード)
助演男優賞:サム・ロックウェル(スリー・ビルボード)
脚本賞:スリー・ビルボード
美術賞:シェイプ・オブ・ウォーター
撮影賞:シェイプ・オブ・ウォーター
編集賞:スリー・ビルボード
視覚効果賞:シェイプ・オブ・ウォーター
衣裳デザイン賞:シェイプ・オブ・ウォーター

当たったら誰か飯おごってください(笑)

そして、映画を堪能した後、ローカルフードに初挑戦。この焼きそばみたいなのがかなりいける。昔LAで食べたフィリピン料理がまずかったので、フィリピン料理はまずいと思っていましたが、本場の飯は旨い!しかもたらふく食って100円位だそうです。Martika監督がおごってくれました。大阪での暮らしは毎晩納豆ご飯というひもじい思いをしていますが、マニラの方が、安くて、上手くて、たらふく食えます!笑い事ではなく、生活費が安いというのは、アーティストにとっては重要な事です。東京ではまずお金を稼がなくては生きていけません。マニラにはお金はなくても、クリエイティブな事に専念する環境が整っていると感じました。

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5日目は初めて電車に挑戦。ガイドブックには遅くて、汚くて、危ないから絶対乗るなと書いてあったが、意外と普通。片道40円と激安だが、Uber使っても2〜300円なのでよっぽど渋滞していない限りはUberの方がいいかな。

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その日の夜はFatrick Tabada/Rae Red共同監督でBianca Balbuenaプロデューサーの「Si Chedeng at si Apple」を鑑賞。心温まるコメディで、フィリピン人と一緒に劇場で大笑いしました。これは大阪アジアン映画祭にふさわしい作品です。暉峻さん、よろしくお願いします!

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上映後のパーティー会場がまたおしゃれで、しかも飯が旨い!アップスケールなフィリピン料理屋さんで、オーナーは映画のプロデューサーもやってるようです。

Limbaga 77, Quezon City

Limbaga 77, Quezon City

6日目、一緒にMikhail Red監督の企画を進めているMicah Tadenaプロデューサーが働くポスプロスタジオに見学に行って来ました。ついたらまずはランチ。これがまた旨い。

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インテリアのセンスがいい。創作意欲がわきます。

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ADRが出来る部屋。手作り感があっていいですね。

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スタジオのオーナーがグレーディングをする部屋。ここで、「Birdshot」、「Kita Kita」、「Die Beautiful」、「Sunday Beauty Queen」等の名作がグレーディングされました。映画のグレーディングはオペレーターというよりは、アーティストという感じです。そんなアーティストの哲学を短時間で見せてもらいました。僕も次回作はここでグレーディングをお願いしたい。

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そして、オーナーの旦那さんはこの部屋でサウンドのミックスをします。フォーリーもできる。わくわくしてきますよね。羨ましい環境です。

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その後、映画祭の会場の一つであるCinematheque Centre Manilaへ。

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昔学校で使った懐かしいMoviola等の機械が。

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劇場の中はこんな感じで綺麗。

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帰りに、新しくできたミニシアター、Black Mariaに立ち寄る。

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マニラにはミニシアター(彼らはmicrocinemaと呼んでいる)が最近増えて来ており、若手の監督をサポートしているようです。ミニシアターが増えている、インディペンデント映画を観る若い客が増えている、ってのは本当に羨ましい環境です。

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隣はカフェ。

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そんな感じでその日がマニラ最後の夜となりました。下の写真はフィリピン名物のジプニー。映画ではジプニーに乗ってる人が全員殺されたりするのですが、現実ではそんな事はないらしいです。

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初めてのマニラでしたが、友達がたくさんいたせいか、初めてな感じが全くしませんでした。日本から近く、飛行機代は安く、現地の滞在費も安いので、これから頻繁に行きたいと思います。むしろフィリピンに移住したいくらい。現地で世話してくれた、Bradley, Pepe, Bebs, Bianca, Sheron, Jericho, Mikhail, Micha, Pamela, Giancarlo, Milo, Babyruth, Ria, Martika, Ruel, Carlo, etc.みんな、ありがとう!

プチョン It Project

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7/13〜7/23までソウルの近くで開催されているプチョン国際ファンタスティック映画祭に初めて行ってきました!

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今回の目的はジャンル映画企画マーケットのIt Project参加。フィリピンのMikhail Red監督のホラー映画企画「Eerie」の共同プロデューサーとして、参加してきました。

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一緒に参加したMikhail Red、プロデューサーのMicah Tadena、脚本家のMariah Reodicaの3人はなんと全員20代で、参加チームの中でダントツ最年少。僕が平均年齢を引き上げてしまいました(笑)

しかし若いとは言っても、企画マーケットはプロの商談の場。そこで堂々と世界相手にプレゼンと商談を進める彼らはすごい!

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Mikhail Redとは去年参加したプロデューサーのワークショップで意気投合し、いつか一緒に映画を作ろうと話していたのですが、今回共同プロデューサーとしてチームに入れてくれて、本当に幸運です。去年の東京国際映画祭か今年の大阪アジアン映画祭で「Birdshot」を観た人は分かると思いますが、近い将来ハリウッド進出も期待されているアジアの期待の星です。

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今回、3日間でインディペンデントのプロデューサーから大手の配給会社まで24社前後と商談したのですが、実際、数社から一緒に映画を作りたいとオファーがあり、こんな若いチームでもやれば出来るんだと実感しています。

連日朝から晩までプレゼンするのは疲れますが、疲労以上に興奮が上回ります。そして、毎晩他のプロデューサーや映画祭プログラマーと飲みに行って、深夜までカラオケに行くというパターンです。

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これが重要だと最近つくづく感じています。僕のようなお金がないプロデューサーにとっては、信頼関係が全てだと思うのですが、カラオケは信頼関係を築いたり、見極めたりするのに威力を発揮します。僕は音痴なのでカラオケは好きではないのですが・・・

あっという間に3日間の企画マーケットは終わったのですが、何と僕たちの企画がNAFF Awardという賞を頂きました!制作費の一部になる賞金ももらえるのですが、金額以上に、今後お金が集まりやすかったり、映画祭に選ばれやすかったり、配給もしやすかったりという、大きな受賞です。

最年少の新しいチームで成し遂げた快挙!

出だし好調な「Eerie」プロジェクトですが、来年の夏撮影に向けて、まだまだお金集めと準備は続きます。

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撮影はフィリピンでするか、日本でするか迷っているのですが、とにかく、最強に怖いホラー映画を作るにはどうすればいいか、Mikhail Redの今後のキャリアも考えると何が最適なのか、試行錯誤しながら映画を作って行きたいと思います。

そして気がつけば、これも含めて3つフィリピンとの合作の企画を進めています。他の国との合作の企画もあります。

企画毎に面白い映画を作る為の最強チームを作りつつあります。これからは、国籍とか住んでるとことか関係なく、とにかく面白い映画を作る為に信頼出来る仲間と、一緒に映画を作って行くと思います。

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しばらくフィリピンに住もうかな(笑)と案外真剣に考えるこの頃です。

やっぱりイタリア大好き

1年ぶりにイタリアに行ってきました。行く度にもうしばらく来ないかなと思うのですが、イタリアには何かと縁があるようです。

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今回の目的はミラノで高級シーツの商談と、ウーディネのFar East Film Festivalで企画の売り込みと、『見栄を張る』が上映されたヴィチェンツァのWorking Title Film Festival参加です。 

色々とありましたが、大雑把に言うと、イタリアは飯が旨い、人間が陽気、そして女の子が可愛いという事です(笑)

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しかしこの旅で一番心に残ったのは、Working Title Film Festivalで受賞した事よりも、ウーディネでフランスのセールスエージェント兼プロデューサーに「お前の持ってくる企画は予算が小さすぎる」と言われた事でした。

そのプロデューサーと会うのは2回目ですが、準備した資料に自己紹介として「大阪のマイクロバジェットプロデューサー」と書いたのですが、今度会う時にこんな事書いてたらもうお前とは会わないと言われました… 欲がなさ過ぎるそうです。こんな低レベルな奴と会う時間がもったいないという感じがヒシヒシと伝わってきて、ミーティングの後半はほぼ沈黙で彼は忙しそうにメールを見ていました。

彼はカンヌやベルリンに毎年作品を送り込んでいるフランスでもトップクラスのセールスエージェントなのですが、製作費としては低予算だとしても1億円前後をイメージしています。一方、僕の企画は爪を伸ばして1千万円前後を想定しています。 

このギャップが大きい!

ヨーロッパではカンヌを目指すような作品は政府の助成金をもらって、1億円とかの製作費にしてプロデューサーは製作費から会社をやっていけるだけの最低限のギャラをもらうのが普通のようです。一方、日本のインディペンデント映画は製作費を出来るだけ抑えて、プロデューサーは作品を何とか売って次に繋がるように少しでも儲けようと考えるものだと思います。

と僕は考えているのですが、Far East Film Festivalにパネリストとして呼ばれていたオフィス北野の市山さんに幸運にもお話をお聞きする事が出来ました。 

市山さんも、国際共同制作となると、予算はそれなりに大きくなる。問題はヨーロッパからそれなりの助成金をもらっても、そういった助成金のほとんどはポスプロ等でヨーロッパで消費せねばならず、 残りの日本で消費する大きな予算を集めるのが至難の技であると言っていました。

ヨーロッパはインディペンデントでも大きい予算を期待しているけど、日本はインディペンデントでは大きい予算は現実的ではないという事なのかなと思います。 

そういったヨーロッパと日本のギャップでうまく立ち振る舞っているのは、是枝監督や、河瀬監督や、黒澤監督といったスター監督のみのようですが、やりようによっては他の若手の監督にもまだまだチャンスはあると思います。

では僕たちはどうすればいいかというと、僕なりの考えは、日本の若手の監督やプロデューサーがもっと交流して、いい企画を作る事だと思います。今アジアで一番勢いのあるフィリピン勢は、監督やプロデューサーが積極的に交流して、いい流れを作っている感じがします。

後はやる気だと思います。東南アジアの監督やプロデューサーは現実的にカンヌやオスカーを目指しているし、それなりの努力をしています。日本人の若手はどちらかというと、評論家タイプになりがちで、批評はするけど本気でカンヌやオスカーを目指している人が少ない気がします。

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次は大きな企画考えます!

harakiri films 今井太郎 

機材 & スタジオ レンタル始めます

 <参考価格を追記しました!>

たいした物はないのですが、機材とスタジオのレンタルを始めます。 

<機材 値段は応相談>

ブームマイクセット(以下3点) - 参考価格3000円/日

 1. ショットガンマイク Rode NTG-3

 2. ブームポール Rode 0.85-3.3m

 3. ウィンドジャマー Rode Blimp

 レコーダーセット(以下3点) - 参考価格3000円/日

  1. レコーダー Zoom H6

 2. ヘッドホン Shure SRH440

 ワイヤレスピンマイク Sennheiser 2セット - 参考価格3000円/日

ワイヤレスピンマイクAzden 310BT 2セット - 参考価格2000円/日

LED 照明 LPL VLP-9500XP x 2 (三脚付き) - 参考価格4000円/日

 

<スタジオ 値段は応相談>

千鳥橋404 Final Cut Pro X 編集スタジオ (下の写真)

ここには27インチのiMac Retina 5Kを置いて、Final Cut Pro X編集スタジオにするつもりです。奥の部屋には大型テレビとスピーカーを置いて試写室にしたいと思います。

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下の写真は別の部屋ですが、このiMacを持ってきます。 

優秀なオペレーターもおります 

優秀なオペレーターもおります 

千鳥橋403 撮影スタジオ (下の写真)

昭和の雰囲気が残る文化住宅タイプの和室です。シェアオフィスとしてもご利用頂けます。

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千鳥橋402 撮影スタジオ (下の写真)

403に比べるとかなり荒れててトイレもかなり汚いです。

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千鳥橋屋上 撮影スタジオ (下の写真)

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実際にCMの撮影に使われた事もあります。 

千鳥橋 ガレージ 撮影スタジオ (下の写真)

 このガレージでは今までに桑水流勇気監督の『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』を始め、様々な映画が撮影されました。イベント会場としてもいかがでしょうか。

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ご参考までに『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』は下記から視聴可能です。 有料配信ですが、プロモーションコードに「yamamoto」と入力すると無料でご覧頂けます。

という事で、ご興味のある方は下記までご連絡ください。 

harakiri films

harakirifilms2014@gmail.com

くさいけど「愛してる」 配信開始!

 国内外20以上の映画祭で上映され、各賞を受賞した短編映画『くさいけど「愛してる」』のVimeoオンデマンドでの配信が決定いたしました。

 それに伴い、配信開始から1週間、プロモーションコードからアクセスした先着100名の方に無料配信をいたします。

 

 【配信開始日】2017年4/7(金)00:00〜 (米国東部時間)

 

 【視聴可能場所】全世界 (英語字幕版)

 

 【詳細】レント48時間1ドル/ 購入5ドル

  作品URL:https://vimeo.com/ondemand/smell

 

 【無料配信プロモーションコード】

以下のリンクから作品をレンタルしていただければ、先着100名まで無料でご覧頂けます。

作品が視聴できるのは2017年4/7~4/14の間になります。

  https://vimeo.com/r/1TaY/cnJDN05QcC

 

 【埋め込みコード】ブログやHP、ネット記事などに使用していただければと思います。

<iframe src="https://player.vimeo.com/video/206374604?title=0&byline=0&portrait=0" width="640" height="360" frameborder="0" webkitallowfullscreen mozallowfullscreen allowfullscreen></iframe>

<p><a href="https://vimeo.com/206374604">Smell, But I Love You</a> from <a href="https://vimeo.com/harakirifilms">harakiri films</a> on <a href="https://vimeo.com">Vimeo</a>.</p>

 

 

 

 

●harakiri films (ハラキリフィルムズ)

 2015年、映画製作団体として大阪で結成。同年、桑水流勇気監督作品『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』(82分)完成。永井和男監督作品『くさいけど「愛してる」』(24分)が、国内外20以上の映画祭にて入選し、グランプリを含む5つの賞を受賞した。

 上記2作品は2016年春に劇場公開された。

 

【問い合わせ】

 住所:大阪市西区立売堀1-9-34 本町ハウス303

 メール:harakirifilms2014@gmail.com

 HP:http://harakirifilms.com

 Facebook:https://www.facebook.com/harakirifilms2015/

 Twitter:@ harakirifilms

 

映画詳細は次のページをご覧ください。

 

 

くさいけど「愛してる」

 

【映画祭 受賞&上映歴】

●Kisssh-Kissssssh映画祭2016 【最優秀賞(グランプリ)】

●第1回関前諸島岡村島映画祭 【最優秀作品賞 最優秀脚本賞】

●京都国際映画祭 クリエイターズ・ファクトリー 【劇映画部門 優秀賞】

●したまちコメディ大賞2015 【勝手にサポーター&観客賞】

●第14回中之島映画祭 入選 ●Maryland International Film Festival 入選 ●第19回水戸短編映像祭 入選

●第6回 O!!iDO短編映画祭 入選 ●第8回おもいがわ映画祭 入選 ●日本セルビア交換映画祭 上映 

●きりゅうアワード2015 入選   ●Indie Fest USA 入選      ●夜空と交差する森の映画祭2015 上映 他

 

監督:永井 和男 (ながい かずお)

 2015年、インターネットドラマ『前向き男とネガティブ妻の日常』を発表。同年、友人の恋人の口臭を苦に製作した本作にて映画初監督。

 

プロデューサー:今井 太郎 (いまい たろう)

 Los Angeles City College映画学部卒業後、1年間LAのインディペンデント映画撮影現場に録音スタッフとして参加。帰国後はフリーの映画監督、プロデューサーとして映画制作を続けている。

 

【ストーリー】

誠は恋人である結衣の口臭に悩んでいた。どうしても真実を伝えることのできない誠が歯医者に相談すると、口臭を測る装置(スメライザー)を渡される。

 

【キャスト】

ルーデルマン大地、上西愛理

奈須崇、三浦美智瑠、篠崎雅美、天音、間宮志穂、真弓、伊賀漣太郎、井戸川真子

 

【スタッフ】

監督・脚本・編集 永井和男

撮影 小林健太 録音 了舟隼人 機材協力 中谷丸 衣装協力 筒井菜津子 英語字幕 岡村幸朗

エグゼクティブ・プロデューサー 桑水流勇気  プロデューサー・助監督 今井太郎

 

2015年/日本/24分/16:9/ステレオ/デジタル/カラー/製作・配給 harakirifilms

■予告:https://www.youtube.com/watch?v=UFOJAeoHx10

CO2東京上映展

2月25日〜3月3日まで第12回CO2 (Cineastes Organization Osaka) の3作品を上映するCO2東京上映展が渋谷のユーロスペースにて開催されました。今後に活かせるよう備忘録のような感じでブログ書いてみます。

左から、神原健太朗さん、藤村明世監督、辻凪子さん

左から、神原健太朗さん、藤村明世監督、辻凪子さん

昨年度のCO2助成作品である近藤啓介監督の『食べられる男』、三間旭浩監督の『私は兵器』、藤村明世監督の『見栄を張る』が上映されたのですが、前年度第11回CO2の東京上映展は僕が観に行った時は満席だったので、ある程度はCO2ファンのお客さん来てくれるだろうという楽観的な予想と、もしかしたら誰も来なかったりしてというドキドキ感が入り混じったイベント開始前の気持ちでした。

今回、この上映展を大々的に宣伝する時間とお金はなかったのですし、そもそも映画の宣伝については全く分からないので、限られた人数、時間、お金でどうやってお客さんに来てもらえるかどうかをみんなで考えながら試行錯誤してみました。 

僕がプロデュースした『見栄を張る』に関して念頭に置いていた事は、今回ただ誰でもいいから多くのお客さんに来てもらうのではなく、今後、『見栄を張る』が一般劇場公開につながるようにこの映画を広めてもらえるお客さんに来てもらおう、そして今後の藤村監督の作品につながるように藤村明世ファンを作ろうという次を見据えた作戦です。

『見栄を張る』を観たいっていうお客さんが増えてくれれば、今後劇場公開もしやすいでしょうし、 劇場公開した時にはそのお客さんに来てもらう事を想定して作戦を考えました。そしてそうやって来てくれたお客さんが藤村監督の今後の作品も応援してくれるようお客さんとの長期の関係を築く事が重要なのかなと僕なりに考えています。

こういったイベント上映でお客さんに来てもらうのに、一番有効なのは著名人をトークゲストとして招く事かと思い、誰を呼ぼうかずっと考えていました。しかし著名人に来てもらうお金もコネもなかったという事もありますが、今回は特にゲスト目当てではなく『見栄を張る』を観る事を目的として観に来て欲しいですし、ゲストを呼ぶにしても今後この作品をずっと応援してくれる人にお願いする事が重要だと思い、関係者中心に候補を考える事にしました。

そこでみんなで出した答えが、シンプルに藤村監督と主演の久保陽香さんに 登壇してもらい、司会としてこの作品をずっとフォローして下さっているSKIPシティ国際Dシネマ映画祭の神原健太朗さんをお招きする事でした。

残念ながら久保さんは大事な映画の撮影と重なってしまい来れなかったのですが、1回目の上映にはチョイ役で出演してもらっている辻凪子さんに登壇してもらいました。チョイ役とはいえ出演者が登壇する方がお客さんも喜んで頂けると思いましたし、辻凪子さんも登壇すれば自分の出ている作品を今後応援しやすいだろうと思っての策略です(笑)

『見栄を張る』はCO2助成作品といえど、実質的には超低予算の自主制作映画ですので、誰でも知っているスターが出ている訳ではありません。こういった自主制作映画が好きな人は限られているでしょうし、その中でもこの作品を気に入ってくれる人やそうでもない人に分かれるのが普通です。それでも、『見栄を張る』を前から観たいと思ってくれてたり、観たら気に入ってくれるであろうお客さんはなんとなくの感覚ですが東京に1,000人以上はいるはずだと思います。 

そういったお客さんに確実に情報を届ける事が重要だと思いました。『見栄を張る』観たかったけど上映やってるの知らなかったとか、こういう自主制作映画好きだけど『見栄を張る』という作品の存在を知らなかったとか、せっかくのチャンスを逃す事は極力減らしたい。僕も映画は多く観る方ですが、それでも観たかった作品がいつの間にか上映終わってるって事はよくあります。

また、好き嫌いはあって当然ですが、過大広告であったり間違ったターゲットへの宣伝をして、テイストの合わないお客さんをたくさん呼んでしまい悪い評判を流す事になると、今回の上映には人は入ったとしてもお客さんの信頼を失い今後の活動にマイナスになると思います。

東京都に住んでいる1,400万人の中から1,000人という極わずかなターゲットに確実に情報を届ける最も有効な方法は、答えは分かりませんが、色々と考えてみました。 

ユーロスペースに普段から通ってる映画好きの人々や、藤村監督の周囲の人々は今後も応援してくれる可能性が高いので、ユーロスペースでチラシを配ったり、藤村監督からのSNS発信には藤村監督自身に力を入れてもらいました。よく考えればチラシ配りとSNSは基本中の基本ですが、みんながやってるからといって何も考えずにがむしゃらにやるのと、ちゃんと考えてやるのとではチラシの配り方やSNSの発信の仕方が変わってくると思います。

結果、1回目の上映は日曜のレイトショーにもかかわらず70人近くのお客さんに来て頂き、2回目の上映はなんと144席の劇場が満席になり立ち見もでました。 

立ち見のお客様には申し訳なかったですが、この光景は嬉しかったです。

立ち見のお客様には申し訳なかったですが、この光景は嬉しかったです。

こういった作戦が実ったのかどうかは分かりませんが、藤村監督の友達がたくさん来ていたのは事実で、藤村監督の頑張りに脱帽です。 

『見栄を張る』は去年の大阪アジアン映画祭とSKIPシティ国際Dシネマ映画祭でも上映されたのですが、その時から次につながる宣伝を心がけてきました。そういった次を見据えた作戦と地道な努力も少しは貢献したと信じたいです。 

『見栄を張る』の次の上映は下記の通り4月の高崎映画祭ですので、東京上映展を見逃した方やもう一度観たいという方は是非この機会にお越しください!

第31回高崎映画祭
「監督たちの現在ー進取果敢な人々ー」 部門 正式出品

『見栄を張る』
監督・脚本:藤村明世
出演:久保陽香/岡田篤哉/似鳥美貴/辰寿広美

上映スケジュール
4/6(木) 11:00〜12:33 @ シネマテークたかさき
4/7(金) 19:00〜20:33 @ 高崎シティギャラリー

高崎映画祭ホームページ
http://takasaki.film.gunma.jp/forward-looking/247/

そして一般劇場公開が早く実現するよう、Twitter(ハッシュタグ #見栄を張る)で皆様のお気持ちを拡散して頂いたり、正直な意見で構いませんのでFilmarks等のレビューサイトにコメントして頂ければありがたいです。

https://filmarks.com/movies/67470

今後とも応援よろしくお願いします!

harakiri films プロデューサー 今井太郎

自主制作映画をAmazonで配信してみた結果

2016年5月からAmazonがAmazon Video Directというサービスを始めたのはご存知でしょうか?

harakiri filmsも7月から桑水流勇気監督の『(不)完全人間』を、8月から同監督の『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』を同サービスにて試しに配信してみてるのですが、これまでの実績を検証したいと思います。

比較の為に、VimeoオンデマンドとTSUTAYA TVでの実績も入れていますが、下の図の通り、Amazonの売上がダントツトップです。単位は一円なので小さな規模の話なのですが、下のAmazonでの『(不)完全人間』の売上は56,323円です。

プラットフォーム別売上(円)

TSUTAYAでの配信は『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』のみ

ここでの売上とは各プラットフォームから実際に私に支払われた金額ですので、各プラットフォームの売上はもっと大きな金額になります。VimeoはVimeoの売上の90%をもらえるので一番おいしいのですが、自分で宣伝をしないといけないのと視聴者は都度クレジットカードで支払わないといけないという障壁があるので、マーケティングを考えなければなりません。

TSUTAYAは取り分が低い(Vimeo 90%、Amazon 50%、TSUTAYA 40%)のと、会員数が少ない(Vimeo 2,500万人以上、Amazon プライム 日本で600万人以上+アメリカで6,600万人以上、TSUTAYA TV 100万人以上)のと、配信動画のクオリティが低いので、今後の改善を期待しています。Amazonは世界中の会員にリーチできるので、宣伝なしでこの結果です。今後が期待できるという事なのでしょうか!?

『(不)完全人間』は桑水流勇気監督が一人で撮影した予算10万円の作品なのですが、意外と評判が良く驚いています。『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』はクラウドファンディングと自己資金で300万円使った渾身の一作だったのですが、監督一人で撮った作品に負けています。。。

ここからはAmazonだけに絞って見ていきますが、下の図は月別の売上です。『(不)完全人間』は一旦終わったかと思いきや、11月からまた伸びてきています。Amazonの作品のページを見てみると、賛否両論ありも口コミをちょいちょい頂いており、口コミから広がってるのかなと推測します。

Amazon Video Direct 売上(円)

ここからはAmazonでの『(不)完全人間』のみの数字を見ていきます。下の図は国別の売上です。今の所Amazon Video Directで配信できるのはこの4か国だけですが、何の宣伝もしていないアメリカの方が日本よりも売上が高いのにも驚きました。これはアメリカの方が会員数が多く、ネット配信が浸透しているからだと推測します。

ヨーロッパは配信がまだまだ浸透していないので、これから伸びる余地があるって事でしょうか。

(不)完全人間 売上(円)

2016年7月〜2017年1月の合計

Amazonの視聴者はレンタル・購入、プライム会員特典、広告付き無料動画、会員制サービス等様々な方法で作品を観る事ができるのですが、ほとんどがプライム会員特典での売上です。プライム会員特典の視聴による我々の取り分は1時間のストリーミング毎にアメリカでは15セント、アメリカ以外では6セントとなっています。

上記の国別売上を国別視聴時間にしてみればどうでしょうか?実際の数字とは違いますが、売上金額から収益率を割って単純計算してみました。

(不)完全人間 視聴時間

2016年7月〜2017年1月の合計

あれま、視聴時間にすると日本がアメリカを逆転しました!Amazonの場合、最初の数分だけでも視聴すると視聴時間にカウントされるので、単純に視聴した人の数は割り出せませんが、62分の作品なので、上記の視聴時間を作品の長さで割った推定視聴人数も入れています。

お蔵入りしていた作品を実験的にAmazonに載せてみたら、7か月で5,000人位の人が観てくれたって事だとすれば、素晴らしい事ではないでしょうか。

そして、『(不)完全人間』と検索してみたら、いつの間にかFilmarksやブログでこの作品について書いてくれている人がたくさんいます。

https://filmarks.com/movies/69919

http://fonte.blue/?p=144

http://lineblog.me/bitchhime/archives/174681.html

小規模ではありますが、作品が一人歩きするとはこういう事なんでしょうね。フォンテ・ブルーさん、宮川サトシさん、ブログに書いて頂きありがとうございます!

今まで嘘でもいいからいいレビューを書いてもらった方が視聴者は伸びるのかなと思っていたのですが、「レビューと違うじゃないか!」とガッカリされるよりは、最近は正直なレビューを書いてもらった方が長期的にはファンの心を掴めるのかなと思っています。賛否両論でも話題になりますし、ネガティブな事ばかり書かれていても一点でも褒めてもらえる要素があれば、その一点を期待して観てくれる人がいるのかなと感じています。

そしてその一握りのお客さんを大切にして、そのお客さんの期待に応えるべく次回作を作るのが僕たちharakiri filmsにとって一番重要な事かも知れません。

『(不)完全人間』はAmazonだと以下のリンクから視聴できます。カスタマーレビューも是非読んでみてください。

https://www.amazon.co.jp/(不)完全人間-小山国宏/dp/B01JKIZFVG

 

しかし下記のVimeoで観てくれた方が僕たちは嬉しいです!

Amazonへ自分の作品を載っけたい人は、下記のブログが参考になるかと思います。

http://pasokatu.com/12788

http://www.kagua.biz/seisaku/movie/avd-touroku.html

http://setsuzoku.nifty.com/koneta_detail/160617000074_1.htm

桑水流勇気監督は次回作の『マリファナ・ファミリー』に向けて鋭意脚本執筆中ですので、今後ともharakiri filmsと桑水流勇気監督をよろしくお願いします!

harakiri films
今井太郎

好きなミュージカル映画①

好きなミュージカル映画①

「ラ・ラ・ランド」がオスカー14部門ノミネートで注目を浴びていますが、僕の個人的なミュージカル映画のランキングを発表します!ちなみにインドにはいいミュージカルがたくさんあるのですが、今回は除外しています。

「ラ・ラ・ランド」がこのランキングのどこに入るかが楽しみですが、日本公開の2月24日までにもっとミュージカル映画観てランキング更新しようと思っています!

 

特に心に残った大好きなミュージカル映画

1位 オズの魔法使い (1939年)

2位 サウンド・オブ・ミュージック (1965年)

3位 雨に唄えば (1952年)

4位 屋根の上のバイオリン弾き (1971年)

5位 ヘアー (1979年)

「オズの魔法使い」は僕にとって不動の一位です。ジュディ・ガーランドの「Somewhere over the Rainbow」と「So You Want to See the Wizard」は頭の中で歌が流れ続けています。ブルーレイも買ってしまいました。いつか劇場で観てみたい。

2位と3位は甲乙付け難いですが、何となくあの壮大なオープニングのイメージが頭に残っていて「サウンド・オブ・ミュージック」が2位になりました。「雨に唄えば」は僕から何も言う必要はありませんね。

「屋根の上のバイオリン弾き」は1〜3位のクラシックで王道な感じのミュージカルとは違うので比較しにくいのですが、ミュージカルの最高傑作の一つだと思います。主演のトポルの頑固だけど憎めない親父は忘れられません。5位の「ヘアー」は最近観たのですが、ぶったまげた度と笑える度ではナンバー1です。こんなヤバい映画と撮ったのは誰かと思えば、なんと「カッコーの巣の上で」や「アマデウス」のミロス・フォアマン監督!

 

率直に面白いミュージカル映画

6位 キャバレー (1972年)

7位 レ・ミゼラブル (2012年)

8位 お熱いのがお好き (1959年)

9位 ダンサー・イン・ザ・ダーク (2000年)

10位 人生狂騒曲 (1983年)

11位 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ (2001年)

「お熱いのがお好き」と「人生狂騒曲」はミュージカル度合いは低いですが、一応入れときました。この中だと「キャバレー」が一番ユニークかな。「レ・ミゼラブル」の脇役のサマンサ・バークスの歌は泣いてしまいました。

 

まあまあなミュージカル映画

12位 マイ・フェア・レディ (1964年)

13位 メリー・ポピンズ (1964年)

14位 夢のチョコレート工場 (1971年)

15位 ウエスト・サイド物語 (1961年)

こうやって観ると名作ばかりですねが、「マイ・フェア・レディ」は主演のレックス・ハリソンの演技がちょっとウザく感じてしまいました。しかしオードリーの親父役のスタンリー・ホロウェイは素晴らしい。

 

ごめんなさい、期待はずれ!

16位 オペラ座の怪人 2004年

17位 ムーラン・ルージュ 2001年

特に「ムーラン・ルージュ」はアホかと思った。

 

歌がグッときた俳優

ジュディ・ガーランド (オズの魔法使い)

ジュリー・アンドリュース (サウンド・オブ・ミュージック、メリー・ポピンズ)

ジーン・ケリー (雨に唄えば)

デビー・レイノルズ (雨に唄えば)

トポル (屋根の上のバイオリン弾き)

サマンサ・バークス (レ・ミゼラブル)

スタンリー・ホロウェイ (マイ・フェア・レディ)

クリストファー・プラマー (サウンド・オブ・ミュージック)

ライザ・ミネル (キャバレー)

アン・ハサウェイ (レ・ミゼラブル)

ヒュー・ジャックマン (レ・ミゼラブル)

ビョーク (ダンサー・イン・ザ・ダーク)

ジョン・キャメロン・ミッチェル (ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ)

リチャード・ベイマー (ウエスト・サイド物語)

ナタリー・ウッド (ウエスト・サイド物語)

 

ミュージカル映画で個性を発揮していると思う監督

ヴィクター・フレミング (オズの魔法使い)

ノーマン・ジュイソン (屋根の上のバイオリン弾き)

ミロス・フォアマン (ヘアー)

ボブ・フォッシー (キャバレー)

ロバート・ワイズ (サウンド・オブ・ミュージック)

スタンリー・ドーネン、ジーン・ケリー (雨に唄えば)

ジョン・キャメロン・ミッチェル (ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ)

 

いつか面白いミュージカル映画を撮りたいと思い勉強の為に見始めたのですが、ミュージカル映画は戦争、政治、宗教、社会的状況を題材にしたものが多い深いジャンルなんだなと気づきました。そしてミュージカル映画の面白さを左右するのはやっぱり役者の歌ですね。皆さんの意見とか、お勧めのミュージカル映画とかあれば教えて欲しいです!

harakiri films 今井太郎

Ties That Bind レポート②

もう終わってから1ヶ月以上経ってしまいましたが、12/5〜12/9にシンガポールで開催された国際共同製作ワークショップTies That Bindのレポート第二弾です!

ワークショップでは主に脚本の企画開発とファイナンスについて勉強したのですが、まずは脚本から。今回はアジアとヨーロッパから集まった15人のプロデューサーのうち、10人が企画を持って参加しており、それぞれの脚本またはトリートメントについて、伝説のClare Downs先生から個別の指導を受けました。そして、10人の脚本またはトリートメントを参加者全員が事前に読み、グループワークで熱い議論を交わしました。

授業の様子です。

授業の様子です。

プロデューサーが脚本の指導を受け、皆で議論しあえるこのプログラムがTies That Bindで一番有意義だったと思います。それぞれの国の文化を知ることができるし、企画によって予算は様々だけど、皆同じような脚本の壁にぶつかっていたりして、議論することによって皆がより深く理解しあえ、皆がFilmmakerとして、人として成長できる場だったと思います。

欧米では時代や場所や先生によって違えど、根本的な部分は同じ脚本の理論が確立していて、その理論に基づいて主に構成とキャラクターについて議論します。僕自身、映画は脚本が一番重要だと信じているので、監督や脚本家ではなくプロデューサーのワークショップで脚本について深く議論するのは大きな意味があると思いました。

例えば、フランスの助成金に関しては、選考で一番重要なのは脚本だそうですが、アジアから応募される企画は脚本が弱いので、いい脚本さえあれば選ばれるチャンスは大きいそうです。一方、南米からの応募は脚本のレベルが高いので、競争率もかなり高いそうです。ちなみに日本からの応募はカンヌで上映されるような名監督からの応募しかないらしいのですが、脚本さえよければ若手にもチャンスはあると言っていました。但し、条件としてフランスにパートナーのプロデューサーがいないと応募できませんが。

アジアの投資家との商談でもやはり脚本が一番重要だと感じました。アジアの場合、多様な国があって、プロデューサーのビジネスモデルも様々なので、投資家によって求めるものは違いますが、そこで原作がどうかとか、誰が出てるとか、どういうジャンルかとか売れる要素を考えすぎると、国や文化で違いすぎるので複雑になるだけだと思います。個人的には脚本の芯の部分がよければ、時代や文化は関係なく普遍的に面白いものは面白いってなると思っています。

ワークショップと同時期に開催されていたSoutheast Asian Film Financing Project Marketにて次回作の売り込みもさせてもらいました。

ワークショップと同時期に開催されていたSoutheast Asian Film Financing Project Marketにて次回作の売り込みもさせてもらいました。

僕たちの低予算映画では、マーケットが日本だけだと利益を出すどころか、制作費の回収すらする事はほぼ不可能だと思っています。ですので日本だけでなく海外のマーケットも視野に入れて映画を作っていきたいのですが、主戦場は英語圏や中国語圏のネットのプラットフォームになると思います。

日本の商業映画では日本というマーケットが明確なので、既にファンのいる原作、人気のある俳優、売れそうな要素、今の時代がどうのこうの等、企画を外から埋めていく事が成り立ちます。一方、僕たちは世界のニッチな映画マニアを相手にする事になるので、監督や脚本家が本当に書きたいもの、作りたいものを内から外に展開して行って、監督、脚本家、役者の個性の強い作品作りをして、それに見合ったマーケティングをすれば、長期的に儲かるビジネスモデルができるのではと思います。

てことで harakiri films はこれからもっとクレイジーで売れる作品を作っていこうと思います。今年も harakiri films を宜しくお願いします!

今井太郎

Ties That Bind レポート①

12/5~12/9にシンガポールで開催されたTies That Bindという映画の国際共同製作のワークショップに参加してきました。これはEAVE(European Audiovisual Entrepreneurs)というヨーロッパのプロデューサーのネットワークが主催で、今年の4月にイタリアのウーディネで前半が行われ、今回が後半のワークショップでした。

このワークショップにはヨーロッパとアジアのプロデューサーが15人参加し、それぞれのプロジェクトについて脚本とファイナンスの面で議論し、さらに業界のプロから様々なアドバイスがもらえます。

今回参加した同期のプロデューサーは20代〜50代までいて、国籍も様々ですが、カンヌ、ベルリン、ヴェネツィアに作品を出品しているプロデューサーもいれば、ハリウッドに作品を売っているプロデューサーもいたりと超ハイレベルです。そんな仲間と朝から晩まで一緒に議論するだけでも創造意欲がかなり掻き立てられるのですが、アドバイザー陣もヨーロッパのトップセールスエージェントや、有名な脚本の先生や、元ヴェネツィア映画祭のディレクター等、普通では出会えないメンツばかりで、かなり刺激的でした。

僕は過去10年間一般企業でサラリーマンをしていたので、他の同年代の映画関係者に10年遅れをとってると思っていましたが、普通に映画業界に入っていたらこんな素晴らしいワークショップに参加できてなかったと思うので、遠回りした甲斐があったと今は思っています。Ties That Bindを紹介してくれたドンちゃん、推薦してくれた小野さん、本当にありがとうございます。

勉強した事がたくさんありすぎて何から書こうかと迷うのですが、まずは最後にみんなで撮った集合写真から。

Ties That Bind 2016の生徒と先生たち

Ties That Bind 2016の生徒と先生たち

なぜこの写真かというと、ここに写っているみんなが、僕が今まで活動していた小さな世界で出会った誰よりも、クリエイティブで、ビジネスセンスもあり、努力家で、映画に対する情熱を持っているからです。先月パリに行って出会った福永壮志さん、半野喜弘さん、そして今月シンガポールで再開したTies That Bindのみんなには今までの人生で一番大きな刺激をもらいました。

こうやって凄い人達と一緒にいると、不思議と人間や文化というものが今までと違った目線で見えてくるようになります。例えば、シンガポールで映画仲間と過ごした時間は鮮明に記憶に焼き付いているのですが、シンガポールという街自体には何も感じないのです。むしろ、あの高層ビル群やそこに住んでる人々がむなしく見えてきます。帰りに東京に立ち寄った時も同じ感覚を覚えました。一体この巨大な街とそこに群がる人々は何なんだろうと。

特に朝のラッシュ時に電車に乗って羽田空港に向かった時は、朝から満員電車で眠たそうにギュウギュウ詰めになって会社へ行くサラリーマン達の虚しさが今まで以上に感じました。僕自身去年までサラリーマンをやっていたので、彼らの気持ちもよく分かるのですが…

去年までの7年間、僕はキャピタリズムの象徴みたいな巨大な総合商社で働いていました。社員の原動力は「面白い映画を作りたい!」とか「うまいラーメンを作りたい!」とかではなく、プライド、競争、お金、女にモテるといった実態のよくわからない何かだったと思います。僕のいた繊維の分野は日本国内では成長していない市場なので、他社との潰し合いの世界でした。そこで競争に勝つという事は、反対に誰かが苦しんでいるという事であって、しかも他人を苦しめた挙句、社会には何の貢献もしていないという世界だったと思います。

サラリーマンである以上、競争に勝ってもそんなに給料が上がるわけでもないのに、一体何のためにみんなそんな頑張っているんだという思いはずっとありました。もしかしたら、競争に勝った後の希望よりも、競争に負けた時の恐怖心からみんな頑張っているのかも知れません。

そんな虚無感がシンガポールから帰ってきてから今まで以上に大きく感じるようになりました。日本の大多数の会社員は大学を卒業して会社に入って給料をもらって生きて行く事が常識であって現実であると信じていますが、実は真実は真逆で日本の政治や経済や会社というものがいかに実態のない空虚なものかという事に皆気づいていない事が、キャピタリズムの終焉を感じさせます。

サラリーマンの頃にはそれなりに社会人としてたくさんの事を勉強してきたと思っていましたが、世界の映画関係者や文化人に会って、今まで以上に映画を観たり本を読む時間も増えると、今まで勉強してきた事がいかに浅はかで、表面だけの空虚な世界で勘違いして生きてきたかという事が分かるようになりました。なぜなら、Ties That Bindで出会ったような本当に自分のやりたい事に真剣な人は、ちゃんと自分を理解し、ちゃんと現実に向き合っていて、真実の世界で生きているからです。

ちなみに僕のいた会社はいい会社で、そこで働いている人たちもいい人ばかりです。僕も大変お世話になりました。問題は会社じゃなくて、今の社会と日本人の心理だと思います。

シンガポールや東京だけでなく、今の世界は、特に先進国の大都市はビルや物や人には溢れていますが、実態は空っぽであり、大企業は空っぽであり、人間も空っぽであり、そこで作られる映画も空っぽになってきています。僕は邦画はあまり観ない方ですが、今年観た話題作でいうと『君の名は。』は特に空っぽでした。面白そうな出来事を並べているだけで、人間の真実を描いていない空っぽの映画だと僕は感じました。劇場で泣いている人たちを観ると、自分の感性がおかしいのかなとも思いますが…

僕自身もつい最近まで何も見えてなかったし、まだまだ見えてない事もたくさんあると思いますが、若い監督達と話していると、人間や出来事を真の意味合いでなく、表面の覆いかぶさった部分でしか見ていない感じがします。特に今の日本の20代の若者は成長しきった社会で生まれ、平和な時代に育った親に育てられ、学校や会社や社会ではルールに従う事が常識とされ、さらにチャンネル数が限られたテレビという狭い世界の影響を大きく受けて育っているので、みんなが多様性のない空っぽの人間になるのも仕方ない気がします。

そして、そんな空っぽの社会で、空っぽの観客に対して、空っぽの監督が映画を作れば、当然空っぽの映画ができてしまいます。東宝のような大企業でサラリーマンのプロデューサーが日本映画を牛耳っている限りは、日本から本当に面白い映画はなかなか生まれないかもしれません。しかも今のやり方では他の産業と同じで小さな市場での潰し合いになるだけで、将来は危ない事は目に見えています。例えば東宝がインディペンデント映画専門の子会社を作り、商業映画で儲けたお金の少しでもインディペンデント映画に投資し、新しい人材の発掘や世界の市場で戦える映画作りでもしたら将来は見えてくるかもしれません。

商業主義の考え方で映画を作ったり、評論家やメディアがヒットの要素を分析したりする考え方は、遅かれ早かれ行き詰まると思います。僕は空っぽの映画ではなく、キャラクターのしゃべっている事の本当の意味、写っている映像の本当の意味を追求する中身のある映画を作っていきたいですし、中身のある人間と付き合っていきたいです。

長々と「何が言いたいんだ!」と思われたかも知れませんが、文章を簡潔にまとめるって難しいですね!Ties That Bindでは脚本の構築の仕方、予算計画、ヨーロッパの助成金へのアプローチ、アジアの投資家へのアプローチ、セールスエージェントへの売り込み方、Netflix等のこれからのネット時代の考察等、具体的な事をたくさん勉強したので、これから書いていこうと思うのですが、一番勉強になったのはザクッとした精神論的なことでした。

もっと頑張るぞ!

harakiri films 今井太郎

国際共同製作映画のワークショップ

明日からヨーロッパとアジアの映画プロデューサーが国際共同製作について一緒に学ぶワークショプ Ties That Bindの後半がシンガポールで始まります。

他の参加者の長編の脚本を英語で8本読んでクリエイティブな面とビジネスの両方の面で1週間朝から晩まで議論するタフなワークショップですが、みんなの脚本が面白いので読むのは大変だけど楽しんでいます。

今日はワークショップ開始前ですが、ハリウッド映画なんかにもアドバイスしているイギリス人の脚本の先生と面談。僕が出しているプロジェクトの構成やキャラクターやテーマについて、色々と議論しました。この先生は構成とキャラクターを重要視しており、僕が目指している映画作りと方向性が一緒なので、大変勉強になります。中々大阪では脚本について深く議論できる人がいないので、本当にありがたい。

夜は今年の4月にイタリアで開催された前半のワークショップから半年ぶりに、仲間と再会して近くのマーケットに食事へ。みんな仕事はうまくいってるかとか、プロジェクトはどうなってるとか聞いてくれるいいやつばかりです。

デンマークのプロデューサーは3年前に3人のプロデューサーで会社を製作会社を作り、最初のプロジェクトにお金が集まるまでは3人ともただ働きで頑張ったそうです。それが今ではヴェネツィアのコンペに作品を送り出すヨーロッパでも注目される会社に成長しています。彼のアドバイスは大阪に編集室とサウンドスタジオを作ればレンタルで貸し出せるし、自分の作品でも使えると。カラーグレーディングのスタジオは投資金額が大きすぎて機材もすぐに新しいのが出るから難しいと。

とりあえず最初にいいプロジェクトを固めてお金が集まるまで我慢すれば絶対うまくいくと言ってくれました。

イギリスのプロデューサーは数千万円で作った低予算ホラーが製作費の3倍の値段でネット配信の会社に売れたそうです。有名なキャストが出ていないので大手の配給会社は相手にしてくれなかったそうですが、アートハウスホラーという明確なジャンルが売れたポイントだそう。

最近日本の映画はあまり聞かないけどなんで?みんな昔みたいに日本の面白い映画を期待しているから、まだまだチャンスはあるよと言ってくれます。

ワークショップが始まる前から刺激が多すぎる一日でした。

harakiri films
今井太郎

ロンドンの映画祭に行ってきました

関西に辻凪子という面白い女優さんがいます。

普段は大学で演技の勉強をしながら舞台や映画にも出たりしている辻凪子さんですが、俳優コースなのに大学のプログラムで短編映画を監督してしまい、『ゆれてますけど。』という10分の作品が出来上がりました。

この作品は「こんなの映画じゃない!」という人もいれば、「彼女は天才だ!」と言う人もいるのですが、12月4日に渋谷のアップリンクで開催されるオイド短編映画祭で上映されるので、ぜひ足を運んで皆さんのご意見をお聞かせ頂けたらと思います。

http://oidosff.com/2016/11/01/「第8回オイド短編映画祭」入選作品&開催要綱発/

僕の個人的な感想を言うと「こんなの映画じゃない!」と言いたいのですが(笑)、思い返してみれば自分が学生の頃に8mmで撮った作品なんてもっとクソなんですよね。これは短編映画なり一度でも作った事のある人にしか分からないと思いますが、映像で言いたいを伝えるって意外と難しく、初めて作ると大抵意味不明なものになります。

ところがよくよく見てみると、『ゆれてますけど。』はナレーションや台詞ではなく映像でストーリーを伝えるという映画の基礎がきっちりとできていて、更に辻凪子の女優としての表情の変化が面白く、そして一番難しいお客さんを楽しませる事が出来ちゃってるんですよね。

ちなみに僕が学生の頃に撮った作品はこれです。8mmのクラスで撮った3本目なのでまだましな方です。辻凪子とどっちが面白いか教えてください。

で、辻凪子さんには僕たちの作品に出演してもらったり世話になっている事と、この作品から何となく感じる意味不明な今後の可能性に期待して、僕が適当に英語字幕をつけてダメ元で海外の映画祭に応募してみる事にしました。作品の善し悪しは別として、映像から言葉では言い表せない奇妙なパワーを感じるんですよね。

数えてみれば70件位の映画祭に応募して、落選しまくったのですが、なんと一つだけ『ゆれてますけど。』を選んだバカな映画祭がありました!それが10月29日〜11月19日にロンドンで開催されたクリスタルパレス国際映画祭です。ちなみにこの映画祭には僕たちが汗水たらして作った長編映画『見栄を張る』も応募したのですが、そっちは落選しました…

http://cpiff.co.uk

正直言ってよく分からない映画祭ですが、ホームページの恐竜とセクシーな女のデザインが気に入った事と、ジョニー・ベガスとマーク・スティールと言うイギリスでは有名なコメディアンが審査員って事で、これは行かなきゃならんでしょってロンドンまで行ってきました。ちなみに英題は「Shaky Girl」で、下のプログラム予告編の5つ目に出てきます。

『ゆれてますけど。』は名誉な事にこの映画祭のメインイベントであるコメディ部門で、映画祭最終日の11月19日に上映されました。その他の上映作品はイギリス、アメリカ、オーストラリア、スペインからでアジアからは辻凪子のみ。

コメディ部門で上映されたのは『ゆれてますけど。』入れて9本だったのですが、なんとまあ他の作品のクオリティの高い事!制作費1千万円位かかってそうな作品ばかりで、監督達も実績のあるプロって感じでした。無名の映画祭ですが、レベルはかなり高いです。なぜこのメンツに辻凪子が選ばれたのか…

そしてついに上映が始まりました。上映開始後すぐに客先から笑いが!チケットは売り切れで250席の会場は満席。4月に行ったアメリカの映画祭は観客4人だったので、かなりの盛り上がりです。『ゆれてますけど。』は確か最後から2番目の上映だったのですが、他の作品に比べても結構お客さん笑ってました!辻凪子監督は失笑だと恥ずかしそうに言ってましたが、確かに笑ってましたよ(笑)。

そして授賞式に移り、各部門のノミネート作品と受賞者が発表されました。上の写真の右に写っているのがコメディアンのマーク・スティールさんです。『ゆれてますけど。』は全日程の全部門の中の学生映画から選ばれるBest Student Filmにノミネートされたのですが、ノミネート作発表の時『ゆれてますけど。』が一番大きな拍手と歓声を頂き、その瞬間はやっぱり映画祭にきてよかったと実感しました。

結果としては残念ながら受賞は逃しましたが、観客の拍手と歓声は確実に一番大きかった!ちなみに受賞したのは台湾のアニメーションなのですが、監督の代理で賞を受け取っていたのが上の写真の左の人で、4月に行ったイタリアの映画祭で知り合ったレオナルドさんだったのでびっくり。世界は狭いですね!

それでは辻凪子監督の映画祭での写真をいくつかお届けします。

他の作品の監督さんや役者さん達に「面白かったよ」とたくさん声をかけられ、英語が喋れなくても会場一の人気者になってしまう辻凪子さんなのでした。

その後打ち上げとかはなくあっさりと終わってしまったのですが、終了時刻が遅かったので終電に乗り遅れた僕たちは真冬並みに寒い雨の中バスを乗り継いで2時間かけて宿に戻ったのでした。いつも明るい辻凪子さんですが、その時ばかりは疲れている感じだったかな。

後日、映画祭から嬉しいメールが届きました。

We loved having you both at the festival thank you so much for coming!! Nagiko certainly has a lot of talent as a director and thinks 'outside of the box' which is great! The audience loved her film and even cheered when it was mentioned as a nominee for the award! It was also a close decision and nearly won!

She should keep going and always believe in herself no matter how many rejections come along (there are always a lot so we need to accept them and move forward).

Best of luck to you both.

こんな素晴らしい映画祭に連れて行ってくれた辻凪子に感謝。

 

harakiri films
今井太郎

堀春菜主演 & 辻凪子出演で日韓合作映画を大阪で撮影中!

 実はもう今日か明日クランクアップなのですが(笑)、こんなプレスリリースを作ってみました。たくさん記事にしてもらえるといいな^_^ プレスリリースをちゃんと作るの初めてなので、あかんとことか指摘してくれると嬉しいです!

 

2016年10月27日(木)

報道関係各位

harakiri films

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ベク・ジェホ監督「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」が大阪で撮影開始

- カンドゥ&堀春菜主演 日韓共同制作音楽映画 -

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音楽をテーマとした日韓共同制作の劇映画「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」が10月5日に大阪でクランクインしました。10月28日まで大阪で撮影予定で、その後韓国での撮影が少しあります。監督のベク・ジェホと主演のカンドゥは韓国人ですが、舞台は大阪でヒロインとして堀春菜を迎え、ほぼ全編日本語での作品となります。来年2月頃の完成を予定しており、その後釜山国際映画祭や各国の映画祭に応募し、日韓で試写会&出演者によるコンサートを開催した後、秋以降に日韓での一般劇場公開を目指します。

 

■ベク・ジェホ監督「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」

https://www.facebook.com/あなたの宇宙は大丈夫ですか-1606285286334772

https://motion-gallery.net/projects/onajisoranoshitade  (10/29以降閲覧可能)

 

【ストーリー】

韓国の会社員ウジュは、出張先の大阪で、船舶事故で行方不明になっている先輩のデジョンらしき人物を見かける。サラリーマンとしての自分に疑問を抱いていたウジュは、ミュージシャンとして世界を旅すると熱く語っていたデジョンと、夢を追いかけていた子供の頃の自分を思い出し、会社を辞める決意をする。大阪でデジョン探しを続けるウジュは、バーでギターの練習をするはるなと出会う。はるなの両親は全国を周るギターデュオだったが、ツアー中の震災で母を亡くし、それ以降父はギターを触らなくなっていた。そんなはるなを見てウジュは、はるなと一度限りのデュオを。結成し、はるなの父にライブを見てもらおうと計画する。

 

【監督】ベク・ジェホ(Baek Jae-Ho)

34歳の若手監督。東国大学で演劇を勉強し、俳優やプロデューサーとして活躍。初監督作の「We Will Be OK」が第19回釜山国際映画祭に正式出品され注目される。プロデューサーとしては、Cho Hyun-Hoon監督の「Jane」が第21回釜山国際映画祭でCGV Arthouse Award、主演男優賞、主演女優賞の三冠を達成。

 

【キャスト】

カンドゥ(Gang-Du):主演、造船会社の平社員ウジュ役

-The Jaduの元ベーシストで、現在は俳優として活躍

堀春菜:ヒロイン、天王寺動物園の飼育係はるな役

-インディーズ映画での主演が続く注目の若手女優

ジ・デハン(Ji Dae-Han):カンドゥの先輩デジョン役

-「オールド・ボーイ」等でおなじみの名俳優

辻凪子:リサイクル工場トラック運転手のマミ役

-映画、舞台等で人気急上昇中の大阪出身の喜劇女優

 

【背景】

プロデューサーのイ・ジョンオン氏は12年間、日韓交流コンサートの企画、日本のアーティストの韓国向けアルバム作成、韓日放送活動等を進めてきました。長い間イベントを進行しながら、両国のアーティストや関わった全ての人々が、イベントを介して暖かい友情を交わす姿をたくさん見てきました。日韓両国の文化交流の発展のために様々な方法を考えた末、「日韓の友情というテーマの下、多くの人々に感動を与えることができる音楽と映画が一つになれば、より大きな感動が伝わる」と確信して映画制作を決意しました。

 

【制作チーム】

製作:プラスウィン株式会社(大阪の音楽制作会社)、CMG Chorok Byul(ソウルのドラマ制作会社)

プロデューサー:イ・ジョンオン(CMG Chorok Byul)

日本の制作コーディネート、クラウドファンディング、販売:harakiri films(大阪のインディペンデント映画制作団体)

 

【補足】

不足している製作費及び宣伝費を募るクラウドファンディングを10月末よりMotionGallery、12月末よりIndiegogoにて実施予定。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

harakiri films  大阪市西区立売堀1-9-34-303

今井太郎

080-3157-4496  harakirifilms2014@gmail.com

そろそろ生活費を稼がねば

会社を辞めて1年と4ヶ月。映画の方は色々と人脈が広がって、思ったよりも順調なのですが、作った映画で収入を得れるようになるにはまだ数年かかりそうです。 

そもそも貯金がない僕がどうやって生活しているかというと、Airbnbというホームステイのサービスをやっていて、海外から大阪に旅行にやってくる人をうちの空き部屋に泊めて収入を得ています。さらに、一緒に活動している監督、脚本家、カメラマンに泊まる場所を提供したり、掃除してもらったりして、彼らに僅かながらおこずかいを与え、創作活動に専念できる場を作ろうとしています。 

詳しくは去年書いてもらった、irodoriさんの記事を読んでみてください。 

 https://irodori2u.co.jp/k00108/

自主制作映画で儲けるのは難しいのは誰でも分かる事ですが、ちゃんと儲ける計画は立てています。しかし、計画通りにいったとしても儲かるようなるには後2年はかかると思ってます。それまでの収入源としてAirbnbを頼りにしているのですが、去年に比べて今年は競争が激しくなり、さらに円高で厳しい状況が続いています。 

 このままでは年末までに破産か(笑)と思っていたら、神は救いの手を差し伸べてくれるもんですね。

商社で働いていた頃に付き合いのあった東南アジアのおっちゃんがとある商売をやらないかと声をかけてくれました。イタリアに日本未上陸の最高級シーツメーカーがあって、日本向けの販売をやらないかという話です。

元々は前に働いていた商社に来た話なのですが、高級すぎて大きな会社としては扱いにくいって事で、僕の元上司が僕に話を振ってくれました。わがまま言って会社辞めたのに、本当に頭が上がりません。

で、その東南アジアのおっちゃんですが、先週、イタリア人と一緒に大阪にやってきました。商売が決まりそうであれば、会社を作る金を送ってやるし、この商売で生活費を稼ぎながら映画を作ればいいと。 

このおっちゃん、前からすごい尊敬している人なのですが、いわゆるビジネス本に書いてあったり会社で教わる経営論とは全く違う方法で世界中でビジネスを展開しています。この人ともう一人めっちゃ尊敬している人がいるのですが、二人とも一緒にいるだけで勉強になります。前の会社でそういう人と仕事ができたのは幸運でした。

そんなおっちゃっんが応援してくれると言うので、なんとしてでもこの商売はものにせねばと思って、「見栄を張る」で遺影役で出演して頂いたイタリアンレストランのオーナーに相談に行ったら、なんと数日後、梅田の百貨店のインテリア部門の社長に 会わせてくれました!

そのイタリアンのオーナーもデザイナーからワインのソムリエまでやってる凄い人なのですが、そのインテリアの社長も巨大な組織の社長にしてはかなり若くおしゃれで、またまた凄い人に出会ってしまったと感じました。

百貨店に商談にいったついでに、ワインコーナーでワインおごってもらいました。 

百貨店に商談にいったついでに、ワインコーナーでワインおごってもらいました。 

 

この商売もそう簡単にはいかんと思いますが、映画で収入が出るようになるまではかなり重要な仕事になると思うので頑張りたいと思います。海外から日本への輸入なので、円高の時に強いってのも、Airbnbとのリスクヘッジになってちょうどええです。 

目標はこのイタリアンジョブで築いたチームでヴェネツィア映画祭を目指す事にしよかな。イタリアは飯も美味いし。 

 

harakiri films 今井太郎 

釜山映画祭に行ってきました

日韓合作映画「同じ空の下で 〜あなたの宇宙は大丈夫ですか?〜」の撮影が始まったばかりですが、韓国の撮影隊を大阪に残して、釜山国際映画祭に行ってきました!

今まで仕事や旅行で20以上の国に行きましたが、韓国は今回が初めて。

ピーチで関空から行ったのですが、何と往復で1万7千円!宿は当然Airbnbですが、朝食付き5泊で1万3千円。空港で借りたポケットWiFiは映画祭割引があり6日間で3千円。昼飯と晩飯は友達にごちそうになったりパーティーに参加したりで、少しサンドイッチを買った程度。マーケットのパスは早く登録すれば1万円だったけど、現地で登録したので2万円。電車代やタクシー代も日本に比べれば激安。結局全部で6万円も使いませんでした。

でも来年は早く計画してもっと節約するぞ!

こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

今回映画祭に行った目的は、藤村明世監督の「見栄を張る」を海外の映画祭や配給会社に売り込む事、現在撮影中の日韓合作を売り込む事、新企画「マリファナ・ファミリー」を売り込む事、長期的な視野で大阪から世界で活躍できる人材を育てるために強いネットワークと築く事、とか色々です。

「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

映画祭の一環として開催されているAsian Film Marketという映画のマーケットにはAsian Project Marketという企画のマーケットもあり、僕の企画は落選したのですが、チャン・ゴンジェ監督や、Donsaronプロデューサーや、Shawkat Amin Korki監督や、内田英治監督とか深田晃司監督とか知ってる人のプロジェクトが多く選ばれていたので、大阪の若い監督も頑張ればいけると思いました。

2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

商談とパーティーの合間には映画もたくさん観ました。パーティー疲れでたくさん寝てしまいましたが、観た映画の感想です。

Monte: イランのAmir Naderi監督がイタリアで撮影した中世の貧しい異教徒の家族の物語。岩山の麓で大根とか植えながら生活しているが、岩だらけの悪い土壌とそびえ立つ岩山が日光をさえぎり作物が育たない。そんな岩山を切り崩そうと、主人公はひたすらハンマーで岩を叩き続ける。4ヶ月位岩山にこもって命がけで撮影したという力作です。ありえない希望に向かってひたすら不可能に立ち向かう主人公は映画の中の演技という枠を超えている思いました。主人公と同じように苦しみを感じたい人にはお勧めの映画です。しょうじきいって退屈な映画ですが、強烈な印象が残ってます。

Sweet Dreams: Marco Bellocchio監督のイタリア映画。子供の頃、大好きな母親が心臓発作で死んでしまう主人公。大人になっても母の死を引きずって生きる、母への愛の物語。何年か前にアカデミー賞を取った「アーティスト」の女優が出て来ます。面白かったけど、心に残らないのはなぜだろう。

Through the Olive Trees: キアロスタミ特集で上映されていましたが、残念な事に字幕が薄くて、更に席がスタジアム式の劇場の一番上で字幕がかなり下の方に見えたので、字幕が読めませんでした。韓国のおばちゃん達は笑ってたので、面白いんだと思います。東京国際映画祭でもやるのかな?

Blessed Benefit: Mahmoud Al Massad監督のヨルダン、ドイツ、オランダ、カタール合作。年老いて貧乏な現場作業員の主人公がちょっとした事で詐欺罪で牢屋に入り、次第に牢屋の中のボスや問題児と仲良くなっていく話。牢屋の外の厳しい現実の世界と、意外と自由な牢屋の中の対比が面白い。今回観た中で一番面白かった。

Singing in Graveyards: フィリピン在住のマレーシア人監督Bradley Liewの作品。フィリピンの実在するロックスターJoey Smithのそっくりさんとして生きるPepe Smithが、本物にはれない自分に葛藤する物語。夏にBradley Liew監督と一緒にJoey Smithが40年前に在籍した横浜のバンド、Speed, Glue & Shinkiのドキュメンタリーを撮影したばかりなので、感慨深く観させてもらいました。ぜひ大阪アジアン映画祭で上映して欲しい!

Emma' (Mother): Riri Riza監督のインドネシア映画。一夫多妻制の風習が残る60年代のインドネシア。父親が母とは別の女と結婚した事を知り、傷つく母親を支えようとする息子の話。美術、衣装、シネマトグラフィーが美しい芸術映画です。クオリティの高さに驚愕。

映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

かっこいい名前のパーティー 

かっこいい名前のパーティー 

ざっくりこんな感じの映画祭でしたが、具体的に何か決まった案件はなく、しかし今までの友達とはより深い関係になり、新しい友達がたくさんできた刺激的な6日間でした。ローマは一日にして成らずってやつですね。 

この映画祭を通じて思ったのは、映画の仕事も僕が去年までやってた商社での糸のビジネスと変わらない事。糸の業界も映画と同じようにパリやミラノや上海で展示会があり、そこで人間関係を気づいて信頼関係の中で商売は生まれてました。 

サラリーマンの時と違うのは出張は全て自腹ってことかな。サラリーマンの時は好きなとこに会社の金で行きまくってたけど、いい会社で色んなこと勉強させてもらったと実感。

毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

アジアの若いプロデューサーや監督に負けないように、大阪から若手のプロデューサーと監督を長期に渡って輩出できる仕組みをなんとか構築したいと思いつつ、お世話になったホストマザーにバイバイして大阪へ。翌日からまた日韓合作の撮影に戻り、釜山で偶然にも一緒だった映画24区の堀春菜さんとも楽しく撮影やってます。

そして来年は8本長編の企画があって、どうやってお金を集めるのかこれから試行錯誤していく事になりますが、こないだうちに泊まりに来たベルギーのプロデューサーは年間20本映画作ってるらしいので、不可能ではないと思い頑張ってみます。 

誰かお金の集め方一緒に考えてください^^ 

 

harakiri films 今井太郎 

 

日韓合作映画を作ることになりました

日韓合作映画を作ることになりました

アンニョンハセヨ。

突然ですが、日韓合作映画を作ることになりました。経緯はこんな感じです。

今年の7月にシネ・ヌーヴォさんの紹介で河瀬直美プロデュース『ひと夏のファンタジア』のチャン・ゴンジェ監督、主演のキム・セビョクさん、岩瀬亮さんがうちのAirbnbに泊まりに来られました。

そしてチャン監督から、「友達のベク・ジェホが大阪で映画撮るけど機材のレンタルの事とか詳しい?」と9月18日にFacebookでメッセージをもらったのが始まりです。

そんなご縁があってのプロジェクトなのですが、僕自身、今年はTies That Bindという国際共同制作のワークショップに参加したり、フィリピンのBradley Liew監督とSpeed, Glue & Shinkiの音楽ドキュメンタリーを一緒に撮影したり、実現はしなかったけど香港のパン・ホーチョン監督から次回作を大阪で撮りたいと打診があったり、ちょうど国際共同制作を本格的にやりたいという思惑がありました。

そんな中、この企画のプロデューサーであるイ・ジョンオンさんの熱い想いにも共感して、やるならガッツリやろうと決めたわけです。

この企画は『同じ空の下で』という日韓合作音楽映画のシリーズで、「日本人も韓国人も同じ空の下で暮らしてるんや」という気持ちが込められています。その第一弾として、今回撮影するのが『あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)』という変なタイトルですが、「子供の頃に持っていた宇宙への夢はまだ持ってますか?」みたいな意味合いです。

ポスターはこの上にタイトルかな?

ポスターはこの上にタイトルかな?

 

第一弾が成功すれば、続編を大阪を中心に日本と韓国で制作していくつもりですので、これを起爆剤に大阪のインディペンデント映画制作をどんどん盛り上げていきたいと思います!

そして撮影は台風真っ只中の10月5日から始まりました。

早速日韓共同制作中の録音の杉本崇志とベク・ジェホ監督

早速日韓共同制作中の録音の杉本崇志とベク・ジェホ監督

韓国の精鋭撮影部隊。後ろに見えるのは衣装メイクの霜野由佳と日本語演出の永井和男。

韓国の精鋭撮影部隊。後ろに見えるのは衣装メイクの霜野由佳と日本語演出の永井和男。

カメラはソニーのFS-7。照明入れて撮影機材一式韓国から船で持ってきました。

カメラはソニーのFS-7。照明入れて撮影機材一式韓国から船で持ってきました。

大正駅近くをふらつく主演のカンドゥ。

大正駅近くをふらつく主演のカンドゥ。

大阪での撮影は10月28日まで続くのですが、韓国人たちを大阪に残して、僕は7日から釜山映画祭に行ってきます!実は韓国に行くのは生まれて初めてで、今月は急に韓国に急接近です。

1ヶ月で韓国語がどれだけ喋れるようになるかも試してみようかな。今は全くしゃべれません。

日韓での劇場公開を目指してクラウドファンディングももう直ぐ始めるので、応援ヨロシクお願いします!

 

harakiri films 今井太郎

自主制作映画のノイズリダクション

前回書いた『見栄を張る』のカラーグレーディングが終わり、ノイズリダクションという作業をしているharakiri filmsの今井太郎です。

この作品はパナソニックのAG-DVX200というカメラを使って4Kで撮影したのですが、またまた大きな問題が待っておりました。

撮影した素材にノイズがたくさんあるのです。暗い所や黒い部分にざわざわっとしたノイズがたくさんあるのです!

昼間に外で撮影したり、室内でも外の光がたくさん入っていれば、すごい綺麗な映像になるカメラなのですが、なぜか暗部のノイズが目立つのです。

最初はV-logで撮ってるからノイズが多く見えるだけで、ポスプロでノイズは消えると聞いていたのですが、甘かったです。

下記のリンクからパナソニックの公式動画が見れるのですが、開始30〜40秒位の部屋の中の暗いとこのノイズ多くないですか!?

そして、パナソニックのホームページにV-logで撮影すると暗部のノイズが多いからノイズの除去が大変だよと書いてあるのです!しかし、この記事がホームページに掲載されたのは今年になってからで、撮影していた年末年始にはこんな情報はなかったのです…

http://panasonic.biz/sav/dvx4k/pdf/ag-dvx200_tech_brief_vol6_jp.pdf

ノイズがあまりにも目立つので、実はパナソニックに電話してみました。そしたら返答は、「暗部のノイズですよね。最新のファームウェアで改善されているので試されましたか?」との事。もう既に撮影してしまったものはどうすればいいのか聞いたら、ポスプロの事は分からないので、ポスプロの専門家に聞いてくださいとの回答でした。

ネットで調べても難しすぎて意味がわからず、ポスプロの会社に頼むお金もなく、途方に暮れていたら、またイタリア人のアルドさんが助けてくれました!

Neat Videoというノイズ除去のソフトを見つけてくれて、難しい使い方もすぐに習得して、ノイズが削減される事になったのです。

https://www.neatvideo.com

 

ちなみに下の動画がノイズ除去前と除去後の比較の動画です。YouTubeだと分かり難いのですが、除去前の動画はノイズがざわざわと動いているのが見えますでしょうか?

という事で苦労はしたのですが、カラーグレーディングに加えて、自分たちでノイズリダクションまでできるようになってしまいました。この後、画像をシャープにしてコントラストをいじると、もっと綺麗な動画になります。

せっかく苦労したので、DVX200で撮影してノイズが多くて困ってるって人がいたら、ノイズ除去の仕事も承ります!

自主制作映画のカラーグレーディング

二回目の投稿でいきなりややこしい事を書いてしまいますが、ちょうど今、藤村明世監督の『見栄を張る』のカラーグレーディングの最終チェックを大阪でやっています。

グレーディングという言葉は僕も最近まで知らなかったのですが、大変勉強になった体験を書いてみます。

『見栄を張る』を撮影したのは去年の12月下旬〜今年の1月頭ですが、パナソニックのAG-DVX200という最新の4Kカメラを使用しました。

撮影中に撮影監督の長田勇市さんからはV-logで撮ってるからLUTをあてる必要があるとか色々と教えて頂いたのですが、僕もスタッフも聞いた事のない言葉ばかりでちんぷんかんぷんでよく分からないまま聞き流してしまっていました。

そして次第に、V-log含めてlogという撮影モードはカラーではあるけれど、薄っぺらい色で撮影するモードである事が分かりました。理論は難しいのですが、撮影後のポストプロダクションで、映像の色等の調整を最大限に出来るけど、扱いは難しいプロフェッショナルなモードという事のようです。

その薄っぺらいlogの映像に色をつける作業をカラーグレーディングという言う事を最近知りました。そして撮影後に分かったショッキングな事は、グレーディングをするには安くても1日10万円のスタジオにお願いしなければならず、数日かかるという事です。

そんなお金はなく、色んな人に聞いても1日10万円より安いスタジオはなく、素人が家でできるものでもないという事で、途方に暮れていた時に、救世主が現れました。

僕は映画制作をしつつ、Airbnbというサービスを通して民泊を運営して生計を立てています。詳しくは下記のirodoriさんの記事をご参照ください。

https://irodori2u.co.jp/k00108/

そのAirbnbでうちにたまたま泊まっていたイタリア人のYadeことAldo Andrianiというグラフィックデザイナーにダメ元で聞いてみたところ、何と、グレーディングができると言うのです!

そして彼にDavinc Resolveというソフトを使いグレーディングをやってもらう事になり、何とか映画は完成する事になるのでした。今後Yadeと一緒にグレーディングの仕事もやっていきたいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい^^

自主制作映画のブログ始めます

harakiri filmsの今井太郎です。今日からブログを始めます。

去年36歳で10年間続けたサラリーマンを辞めて、自主制作映画プロデューサーになった、経験もない、お金もない、コネもない男がどこまでたどり着けるかというブログにするつもりです。

ブログを始めようと思った動機は不純かもしれませんが、高校の同級生が去年脱サラして今ではブログだけで生活していると聞いたからです。

一方私は、一昨年自分で監督した『無人島』、去年桑水流勇気監督の『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』、今年は藤村明世監督の『見栄を張る』という映画を製作したのですが、劇場公開やネット配信での集客という壁にぶち当たっています。

ブログでも始めて、アフィリエイトで稼ぎながら、自分たちの作品の宣伝もしたいというのが正直な狙いです。

このブログを読んでいただきたいのは、主に自主制作映画を作っている人ですが、自分たちの作品だけではなく、大阪の自主制作映画を盛り上げるようなブログにしたいと思います。

大阪で自主制作映画を作ってる人のためのブログなんて読む人の絶対数が少なすぎて、儲からないし宣伝にもならないようにも思いますが、かといってせっかくサラリーマン辞めたのにお金のためだけに興味のないことを書くのは面白くないので、まずは自分の好きなことから始めてみます。

このブログは死ぬまで続けてみたいので、皆様、末長くお付き合いよろしくお願いします。