日韓合作映画「同じ空の下で 〜あなたの宇宙は大丈夫ですか?〜」の撮影が始まったばかりですが、韓国の撮影隊を大阪に残して、釜山国際映画祭に行ってきました!

今まで仕事や旅行で20以上の国に行きましたが、韓国は今回が初めて。

ピーチで関空から行ったのですが、何と往復で1万7千円!宿は当然Airbnbですが、朝食付き5泊で1万3千円。空港で借りたポケットWiFiは映画祭割引があり6日間で3千円。昼飯と晩飯は友達にごちそうになったりパーティーに参加したりで、少しサンドイッチを買った程度。マーケットのパスは早く登録すれば1万円だったけど、現地で登録したので2万円。電車代やタクシー代も日本に比べれば激安。結局全部で6万円も使いませんでした。

でも来年は早く計画してもっと節約するぞ!

 こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

今回映画祭に行った目的は、藤村明世監督の「見栄を張る」を海外の映画祭や配給会社に売り込む事、現在撮影中の日韓合作を売り込む事、新企画「マリファナ・ファミリー」を売り込む事、長期的な視野で大阪から世界で活躍できる人材を育てるために強いネットワークと築く事、とか色々です。

 「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

映画祭の一環として開催されているAsian Film Marketという映画のマーケットにはAsian Project Marketという企画のマーケットもあり、僕の企画は落選したのですが、チャン・ゴンジェ監督や、Donsaronプロデューサーや、Shawkat Amin Korki監督や、内田英治監督とか深田晃司監督とか知ってる人のプロジェクトが多く選ばれていたので、大阪の若い監督も頑張ればいけると思いました。

 2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

 どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

 4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

 河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

 夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

商談とパーティーの合間には映画もたくさん観ました。パーティー疲れでたくさん寝てしまいましたが、観た映画の感想です。

Monte: イランのAmir Naderi監督がイタリアで撮影した中世の貧しい異教徒の家族の物語。岩山の麓で大根とか植えながら生活しているが、岩だらけの悪い土壌とそびえ立つ岩山が日光をさえぎり作物が育たない。そんな岩山を切り崩そうと、主人公はひたすらハンマーで岩を叩き続ける。4ヶ月位岩山にこもって命がけで撮影したという力作です。ありえない希望に向かってひたすら不可能に立ち向かう主人公は映画の中の演技という枠を超えている思いました。主人公と同じように苦しみを感じたい人にはお勧めの映画です。しょうじきいって退屈な映画ですが、強烈な印象が残ってます。

Sweet Dreams: Marco Bellocchio監督のイタリア映画。子供の頃、大好きな母親が心臓発作で死んでしまう主人公。大人になっても母の死を引きずって生きる、母への愛の物語。何年か前にアカデミー賞を取った「アーティスト」の女優が出て来ます。面白かったけど、心に残らないのはなぜだろう。

Through the Olive Trees: キアロスタミ特集で上映されていましたが、残念な事に字幕が薄くて、更に席がスタジアム式の劇場の一番上で字幕がかなり下の方に見えたので、字幕が読めませんでした。韓国のおばちゃん達は笑ってたので、面白いんだと思います。東京国際映画祭でもやるのかな?

Blessed Benefit: Mahmoud Al Massad監督のヨルダン、ドイツ、オランダ、カタール合作。年老いて貧乏な現場作業員の主人公がちょっとした事で詐欺罪で牢屋に入り、次第に牢屋の中のボスや問題児と仲良くなっていく話。牢屋の外の厳しい現実の世界と、意外と自由な牢屋の中の対比が面白い。今回観た中で一番面白かった。

Singing in Graveyards: フィリピン在住のマレーシア人監督Bradley Liewの作品。フィリピンの実在するロックスターJoey Smithのそっくりさんとして生きるPepe Smithが、本物にはれない自分に葛藤する物語。夏にBradley Liew監督と一緒にJoey Smithが40年前に在籍した横浜のバンド、Speed, Glue & Shinkiのドキュメンタリーを撮影したばかりなので、感慨深く観させてもらいました。ぜひ大阪アジアン映画祭で上映して欲しい!

Emma' (Mother): Riri Riza監督のインドネシア映画。一夫多妻制の風習が残る60年代のインドネシア。父親が母とは別の女と結婚した事を知り、傷つく母親を支えようとする息子の話。美術、衣装、シネマトグラフィーが美しい芸術映画です。クオリティの高さに驚愕。

 映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

 Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

 かっこいい名前のパーティー 

かっこいい名前のパーティー 

ざっくりこんな感じの映画祭でしたが、具体的に何か決まった案件はなく、しかし今までの友達とはより深い関係になり、新しい友達がたくさんできた刺激的な6日間でした。ローマは一日にして成らずってやつですね。 

この映画祭を通じて思ったのは、映画の仕事も僕が去年までやってた商社での糸のビジネスと変わらない事。糸の業界も映画と同じようにパリやミラノや上海で展示会があり、そこで人間関係を気づいて信頼関係の中で商売は生まれてました。 

サラリーマンの時と違うのは出張は全て自腹ってことかな。サラリーマンの時は好きなとこに会社の金で行きまくってたけど、いい会社で色んなこと勉強させてもらったと実感。

 毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

アジアの若いプロデューサーや監督に負けないように、大阪から若手のプロデューサーと監督を長期に渡って輩出できる仕組みをなんとか構築したいと思いつつ、お世話になったホストマザーにバイバイして大阪へ。翌日からまた日韓合作の撮影に戻り、釜山で偶然にも一緒だった映画24区の堀春菜さんとも楽しく撮影やってます。

そして来年は8本長編の企画があって、どうやってお金を集めるのかこれから試行錯誤していく事になりますが、こないだうちに泊まりに来たベルギーのプロデューサーは年間20本映画作ってるらしいので、不可能ではないと思い頑張ってみます。 

誰かお金の集め方一緒に考えてください^^ 

 

harakiri films 今井太郎