2016年5月からAmazonがAmazon Video Directというサービスを始めたのはご存知でしょうか?

harakiri filmsも7月から桑水流勇気監督の『(不)完全人間』を、8月から同監督の『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』を同サービスにて試しに配信してみてるのですが、これまでの実績を検証したいと思います。

比較の為に、VimeoオンデマンドとTSUTAYA TVでの実績も入れていますが、下の図の通り、Amazonの売上がダントツトップです。単位は一円なので小さな規模の話なのですが、下のAmazonでの『(不)完全人間』の売上は56,323円です。

プラットフォーム別売上(円)

TSUTAYAでの配信は『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』のみ

ここでの売上とは各プラットフォームから実際に私に支払われた金額ですので、各プラットフォームの売上はもっと大きな金額になります。VimeoはVimeoの売上の90%をもらえるので一番おいしいのですが、自分で宣伝をしないといけないのと視聴者は都度クレジットカードで支払わないといけないという障壁があるので、マーケティングを考えなければなりません。

TSUTAYAは取り分が低い(Vimeo 90%、Amazon 50%、TSUTAYA 40%)のと、会員数が少ない(Vimeo 2,500万人以上、Amazon プライム 日本で600万人以上+アメリカで6,600万人以上、TSUTAYA TV 100万人以上)のと、配信動画のクオリティが低いので、今後の改善を期待しています。Amazonは世界中の会員にリーチできるので、宣伝なしでこの結果です。今後が期待できるという事なのでしょうか!?

『(不)完全人間』は桑水流勇気監督が一人で撮影した予算10万円の作品なのですが、意外と評判が良く驚いています。『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』はクラウドファンディングと自己資金で300万円使った渾身の一作だったのですが、監督一人で撮った作品に負けています。。。

ここからはAmazonだけに絞って見ていきますが、下の図は月別の売上です。『(不)完全人間』は一旦終わったかと思いきや、11月からまた伸びてきています。Amazonの作品のページを見てみると、賛否両論ありも口コミをちょいちょい頂いており、口コミから広がってるのかなと推測します。

Amazon Video Direct 売上(円)

ここからはAmazonでの『(不)完全人間』のみの数字を見ていきます。下の図は国別の売上です。今の所Amazon Video Directで配信できるのはこの4か国だけですが、何の宣伝もしていないアメリカの方が日本よりも売上が高いのにも驚きました。これはアメリカの方が会員数が多く、ネット配信が浸透しているからだと推測します。

ヨーロッパは配信がまだまだ浸透していないので、これから伸びる余地があるって事でしょうか。

(不)完全人間 売上(円)

2016年7月〜2017年1月の合計

Amazonの視聴者はレンタル・購入、プライム会員特典、広告付き無料動画、会員制サービス等様々な方法で作品を観る事ができるのですが、ほとんどがプライム会員特典での売上です。プライム会員特典の視聴による我々の取り分は1時間のストリーミング毎にアメリカでは15セント、アメリカ以外では6セントとなっています。

上記の国別売上を国別視聴時間にしてみればどうでしょうか?実際の数字とは違いますが、売上金額から収益率を割って単純計算してみました。

(不)完全人間 視聴時間

2016年7月〜2017年1月の合計

あれま、視聴時間にすると日本がアメリカを逆転しました!Amazonの場合、最初の数分だけでも視聴すると視聴時間にカウントされるので、単純に視聴した人の数は割り出せませんが、62分の作品なので、上記の視聴時間を作品の長さで割った推定視聴人数も入れています。

お蔵入りしていた作品を実験的にAmazonに載せてみたら、7か月で5,000人位の人が観てくれたって事だとすれば、素晴らしい事ではないでしょうか。

そして、『(不)完全人間』と検索してみたら、いつの間にかFilmarksやブログでこの作品について書いてくれている人がたくさんいます。

https://filmarks.com/movies/69919

http://fonte.blue/?p=144

http://lineblog.me/bitchhime/archives/174681.html

小規模ではありますが、作品が一人歩きするとはこういう事なんでしょうね。フォンテ・ブルーさん、宮川サトシさん、ブログに書いて頂きありがとうございます!

今まで嘘でもいいからいいレビューを書いてもらった方が視聴者は伸びるのかなと思っていたのですが、「レビューと違うじゃないか!」とガッカリされるよりは、最近は正直なレビューを書いてもらった方が長期的にはファンの心を掴めるのかなと思っています。賛否両論でも話題になりますし、ネガティブな事ばかり書かれていても一点でも褒めてもらえる要素があれば、その一点を期待して観てくれる人がいるのかなと感じています。

そしてその一握りのお客さんを大切にして、そのお客さんの期待に応えるべく次回作を作るのが僕たちharakiri filmsにとって一番重要な事かも知れません。

『(不)完全人間』はAmazonだと以下のリンクから視聴できます。カスタマーレビューも是非読んでみてください。

https://www.amazon.co.jp/(不)完全人間-小山国宏/dp/B01JKIZFVG

 

しかし下記のVimeoで観てくれた方が僕たちは嬉しいです!

Amazonへ自分の作品を載っけたい人は、下記のブログが参考になるかと思います。

http://pasokatu.com/12788

http://www.kagua.biz/seisaku/movie/avd-touroku.html

http://setsuzoku.nifty.com/koneta_detail/160617000074_1.htm

桑水流勇気監督は次回作の『マリファナ・ファミリー』に向けて鋭意脚本執筆中ですので、今後ともharakiri filmsと桑水流勇気監督をよろしくお願いします!

harakiri films
今井太郎