ロンドンの映画祭に行ってきました

関西に辻凪子という面白い女優さんがいます。

普段は大学で演技の勉強をしながら舞台や映画にも出たりしている辻凪子さんですが、俳優コースなのに大学のプログラムで短編映画を監督してしまい、『ゆれてますけど。』という10分の作品が出来上がりました。

この作品は「こんなの映画じゃない!」という人もいれば、「彼女は天才だ!」と言う人もいるのですが、12月4日に渋谷のアップリンクで開催されるオイド短編映画祭で上映されるので、ぜひ足を運んで皆さんのご意見をお聞かせ頂けたらと思います。

http://oidosff.com/2016/11/01/「第8回オイド短編映画祭」入選作品&開催要綱発/

僕の個人的な感想を言うと「こんなの映画じゃない!」と言いたいのですが(笑)、思い返してみれば自分が学生の頃に8mmで撮った作品なんてもっとクソなんですよね。これは短編映画なり一度でも作った事のある人にしか分からないと思いますが、映像で言いたいを伝えるって意外と難しく、初めて作ると大抵意味不明なものになります。

ところがよくよく見てみると、『ゆれてますけど。』はナレーションや台詞ではなく映像でストーリーを伝えるという映画の基礎がきっちりとできていて、更に辻凪子の女優としての表情の変化が面白く、そして一番難しいお客さんを楽しませる事が出来ちゃってるんですよね。

ちなみに僕が学生の頃に撮った作品はこれです。8mmのクラスで撮った3本目なのでまだましな方です。辻凪子とどっちが面白いか教えてください。

で、辻凪子さんには僕たちの作品に出演してもらったり世話になっている事と、この作品から何となく感じる意味不明な今後の可能性に期待して、僕が適当に英語字幕をつけてダメ元で海外の映画祭に応募してみる事にしました。作品の善し悪しは別として、映像から言葉では言い表せない奇妙なパワーを感じるんですよね。

数えてみれば70件位の映画祭に応募して、落選しまくったのですが、なんと一つだけ『ゆれてますけど。』を選んだバカな映画祭がありました!それが10月29日〜11月19日にロンドンで開催されたクリスタルパレス国際映画祭です。ちなみにこの映画祭には僕たちが汗水たらして作った長編映画『見栄を張る』も応募したのですが、そっちは落選しました…

http://cpiff.co.uk

正直言ってよく分からない映画祭ですが、ホームページの恐竜とセクシーな女のデザインが気に入った事と、ジョニー・ベガスとマーク・スティールと言うイギリスでは有名なコメディアンが審査員って事で、これは行かなきゃならんでしょってロンドンまで行ってきました。ちなみに英題は「Shaky Girl」で、下のプログラム予告編の5つ目に出てきます。

『ゆれてますけど。』は名誉な事にこの映画祭のメインイベントであるコメディ部門で、映画祭最終日の11月19日に上映されました。その他の上映作品はイギリス、アメリカ、オーストラリア、スペインからでアジアからは辻凪子のみ。

コメディ部門で上映されたのは『ゆれてますけど。』入れて9本だったのですが、なんとまあ他の作品のクオリティの高い事!制作費1千万円位かかってそうな作品ばかりで、監督達も実績のあるプロって感じでした。無名の映画祭ですが、レベルはかなり高いです。なぜこのメンツに辻凪子が選ばれたのか…

そしてついに上映が始まりました。上映開始後すぐに客先から笑いが!チケットは売り切れで250席の会場は満席。4月に行ったアメリカの映画祭は観客4人だったので、かなりの盛り上がりです。『ゆれてますけど。』は確か最後から2番目の上映だったのですが、他の作品に比べても結構お客さん笑ってました!辻凪子監督は失笑だと恥ずかしそうに言ってましたが、確かに笑ってましたよ(笑)。

そして授賞式に移り、各部門のノミネート作品と受賞者が発表されました。上の写真の右に写っているのがコメディアンのマーク・スティールさんです。『ゆれてますけど。』は全日程の全部門の中の学生映画から選ばれるBest Student Filmにノミネートされたのですが、ノミネート作発表の時『ゆれてますけど。』が一番大きな拍手と歓声を頂き、その瞬間はやっぱり映画祭にきてよかったと実感しました。

結果としては残念ながら受賞は逃しましたが、観客の拍手と歓声は確実に一番大きかった!ちなみに受賞したのは台湾のアニメーションなのですが、監督の代理で賞を受け取っていたのが上の写真の左の人で、4月に行ったイタリアの映画祭で知り合ったレオナルドさんだったのでびっくり。世界は狭いですね!

それでは辻凪子監督の映画祭での写真をいくつかお届けします。

他の作品の監督さんや役者さん達に「面白かったよ」とたくさん声をかけられ、英語が喋れなくても会場一の人気者になってしまう辻凪子さんなのでした。

その後打ち上げとかはなくあっさりと終わってしまったのですが、終了時刻が遅かったので終電に乗り遅れた僕たちは真冬並みに寒い雨の中バスを乗り継いで2時間かけて宿に戻ったのでした。いつも明るい辻凪子さんですが、その時ばかりは疲れている感じだったかな。

後日、映画祭から嬉しいメールが届きました。

We loved having you both at the festival thank you so much for coming!! Nagiko certainly has a lot of talent as a director and thinks 'outside of the box' which is great! The audience loved her film and even cheered when it was mentioned as a nominee for the award! It was also a close decision and nearly won!

She should keep going and always believe in herself no matter how many rejections come along (there are always a lot so we need to accept them and move forward).

Best of luck to you both.

こんな素晴らしい映画祭に連れて行ってくれた辻凪子に感謝。

 

harakiri films
今井太郎

堀春菜主演 & 辻凪子出演で日韓合作映画を大阪で撮影中!

 実はもう今日か明日クランクアップなのですが(笑)、こんなプレスリリースを作ってみました。たくさん記事にしてもらえるといいな^_^ プレスリリースをちゃんと作るの初めてなので、あかんとことか指摘してくれると嬉しいです!

 

2016年10月27日(木)

報道関係各位

harakiri films

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ベク・ジェホ監督「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」が大阪で撮影開始

- カンドゥ&堀春菜主演 日韓共同制作音楽映画 -

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音楽をテーマとした日韓共同制作の劇映画「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」が10月5日に大阪でクランクインしました。10月28日まで大阪で撮影予定で、その後韓国での撮影が少しあります。監督のベク・ジェホと主演のカンドゥは韓国人ですが、舞台は大阪でヒロインとして堀春菜を迎え、ほぼ全編日本語での作品となります。来年2月頃の完成を予定しており、その後釜山国際映画祭や各国の映画祭に応募し、日韓で試写会&出演者によるコンサートを開催した後、秋以降に日韓での一般劇場公開を目指します。

 

■ベク・ジェホ監督「あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)」

https://www.facebook.com/あなたの宇宙は大丈夫ですか-1606285286334772

https://motion-gallery.net/projects/onajisoranoshitade  (10/29以降閲覧可能)

 

【ストーリー】

韓国の会社員ウジュは、出張先の大阪で、船舶事故で行方不明になっている先輩のデジョンらしき人物を見かける。サラリーマンとしての自分に疑問を抱いていたウジュは、ミュージシャンとして世界を旅すると熱く語っていたデジョンと、夢を追いかけていた子供の頃の自分を思い出し、会社を辞める決意をする。大阪でデジョン探しを続けるウジュは、バーでギターの練習をするはるなと出会う。はるなの両親は全国を周るギターデュオだったが、ツアー中の震災で母を亡くし、それ以降父はギターを触らなくなっていた。そんなはるなを見てウジュは、はるなと一度限りのデュオを。結成し、はるなの父にライブを見てもらおうと計画する。

 

【監督】ベク・ジェホ(Baek Jae-Ho)

34歳の若手監督。東国大学で演劇を勉強し、俳優やプロデューサーとして活躍。初監督作の「We Will Be OK」が第19回釜山国際映画祭に正式出品され注目される。プロデューサーとしては、Cho Hyun-Hoon監督の「Jane」が第21回釜山国際映画祭でCGV Arthouse Award、主演男優賞、主演女優賞の三冠を達成。

 

【キャスト】

カンドゥ(Gang-Du):主演、造船会社の平社員ウジュ役

-The Jaduの元ベーシストで、現在は俳優として活躍

堀春菜:ヒロイン、天王寺動物園の飼育係はるな役

-インディーズ映画での主演が続く注目の若手女優

ジ・デハン(Ji Dae-Han):カンドゥの先輩デジョン役

-「オールド・ボーイ」等でおなじみの名俳優

辻凪子:リサイクル工場トラック運転手のマミ役

-映画、舞台等で人気急上昇中の大阪出身の喜劇女優

 

【背景】

プロデューサーのイ・ジョンオン氏は12年間、日韓交流コンサートの企画、日本のアーティストの韓国向けアルバム作成、韓日放送活動等を進めてきました。長い間イベントを進行しながら、両国のアーティストや関わった全ての人々が、イベントを介して暖かい友情を交わす姿をたくさん見てきました。日韓両国の文化交流の発展のために様々な方法を考えた末、「日韓の友情というテーマの下、多くの人々に感動を与えることができる音楽と映画が一つになれば、より大きな感動が伝わる」と確信して映画制作を決意しました。

 

【制作チーム】

製作:プラスウィン株式会社(大阪の音楽制作会社)、CMG Chorok Byul(ソウルのドラマ制作会社)

プロデューサー:イ・ジョンオン(CMG Chorok Byul)

日本の制作コーディネート、クラウドファンディング、販売:harakiri films(大阪のインディペンデント映画制作団体)

 

【補足】

不足している製作費及び宣伝費を募るクラウドファンディングを10月末よりMotionGallery、12月末よりIndiegogoにて実施予定。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

harakiri films  大阪市西区立売堀1-9-34-303

今井太郎

080-3157-4496  harakirifilms2014@gmail.com

そろそろ生活費を稼がねば

会社を辞めて1年と4ヶ月。映画の方は色々と人脈が広がって、思ったよりも順調なのですが、作った映画で収入を得れるようになるにはまだ数年かかりそうです。 

そもそも貯金がない僕がどうやって生活しているかというと、Airbnbというホームステイのサービスをやっていて、海外から大阪に旅行にやってくる人をうちの空き部屋に泊めて収入を得ています。さらに、一緒に活動している監督、脚本家、カメラマンに泊まる場所を提供したり、掃除してもらったりして、彼らに僅かながらおこずかいを与え、創作活動に専念できる場を作ろうとしています。 

詳しくは去年書いてもらった、irodoriさんの記事を読んでみてください。 

 https://irodori2u.co.jp/k00108/

自主制作映画で儲けるのは難しいのは誰でも分かる事ですが、ちゃんと儲ける計画は立てています。しかし、計画通りにいったとしても儲かるようなるには後2年はかかると思ってます。それまでの収入源としてAirbnbを頼りにしているのですが、去年に比べて今年は競争が激しくなり、さらに円高で厳しい状況が続いています。 

 このままでは年末までに破産か(笑)と思っていたら、神は救いの手を差し伸べてくれるもんですね。

商社で働いていた頃に付き合いのあった東南アジアのおっちゃんがとある商売をやらないかと声をかけてくれました。イタリアに日本未上陸の最高級シーツメーカーがあって、日本向けの販売をやらないかという話です。

元々は前に働いていた商社に来た話なのですが、高級すぎて大きな会社としては扱いにくいって事で、僕の元上司が僕に話を振ってくれました。わがまま言って会社辞めたのに、本当に頭が上がりません。

で、その東南アジアのおっちゃんですが、先週、イタリア人と一緒に大阪にやってきました。商売が決まりそうであれば、会社を作る金を送ってやるし、この商売で生活費を稼ぎながら映画を作ればいいと。 

このおっちゃん、前からすごい尊敬している人なのですが、いわゆるビジネス本に書いてあったり会社で教わる経営論とは全く違う方法で世界中でビジネスを展開しています。この人ともう一人めっちゃ尊敬している人がいるのですが、二人とも一緒にいるだけで勉強になります。前の会社でそういう人と仕事ができたのは幸運でした。

そんなおっちゃっんが応援してくれると言うので、なんとしてでもこの商売はものにせねばと思って、「見栄を張る」で遺影役で出演して頂いたイタリアンレストランのオーナーに相談に行ったら、なんと数日後、梅田の百貨店のインテリア部門の社長に 会わせてくれました!

そのイタリアンのオーナーもデザイナーからワインのソムリエまでやってる凄い人なのですが、そのインテリアの社長も巨大な組織の社長にしてはかなり若くおしゃれで、またまた凄い人に出会ってしまったと感じました。

百貨店に商談にいったついでに、ワインコーナーでワインおごってもらいました。 

百貨店に商談にいったついでに、ワインコーナーでワインおごってもらいました。 

 

この商売もそう簡単にはいかんと思いますが、映画で収入が出るようになるまではかなり重要な仕事になると思うので頑張りたいと思います。海外から日本への輸入なので、円高の時に強いってのも、Airbnbとのリスクヘッジになってちょうどええです。 

目標はこのイタリアンジョブで築いたチームでヴェネツィア映画祭を目指す事にしよかな。イタリアは飯も美味いし。 

 

harakiri films 今井太郎 

釜山映画祭に行ってきました

日韓合作映画「同じ空の下で 〜あなたの宇宙は大丈夫ですか?〜」の撮影が始まったばかりですが、韓国の撮影隊を大阪に残して、釜山国際映画祭に行ってきました!

今まで仕事や旅行で20以上の国に行きましたが、韓国は今回が初めて。

ピーチで関空から行ったのですが、何と往復で1万7千円!宿は当然Airbnbですが、朝食付き5泊で1万3千円。空港で借りたポケットWiFiは映画祭割引があり6日間で3千円。昼飯と晩飯は友達にごちそうになったりパーティーに参加したりで、少しサンドイッチを買った程度。マーケットのパスは早く登録すれば1万円だったけど、現地で登録したので2万円。電車代やタクシー代も日本に比べれば激安。結局全部で6万円も使いませんでした。

でも来年は早く計画してもっと節約するぞ!

こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

こんな可愛いAirbnbに泊まりました。

今回映画祭に行った目的は、藤村明世監督の「見栄を張る」を海外の映画祭や配給会社に売り込む事、現在撮影中の日韓合作を売り込む事、新企画「マリファナ・ファミリー」を売り込む事、長期的な視野で大阪から世界で活躍できる人材を育てるために強いネットワークと築く事、とか色々です。

「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

「見栄を張る」の海外への売り込みをして頂いているGeta Filmsの増岡さん。

映画祭の一環として開催されているAsian Film Marketという映画のマーケットにはAsian Project Marketという企画のマーケットもあり、僕の企画は落選したのですが、チャン・ゴンジェ監督や、Donsaronプロデューサーや、Shawkat Amin Korki監督や、内田英治監督とか深田晃司監督とか知ってる人のプロジェクトが多く選ばれていたので、大阪の若い監督も頑張ればいけると思いました。

2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

2年前にブリズベンで出会ったShawkat Amin Korki監督と

どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

どこに行っても出会うタイのプロデューサー、ドンサロンと。

4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

4月にメリーランドの映画祭で出会った韓国のKim Kyul監督とプロデューサー。映画祭ボイコット中らしいです。

河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

河瀬直美プロデュース「ひと夏のファンタジア」の監督のチャン・ゴンジェ。うちに泊まりに来た事があります。

夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

夏に一緒にドキュメンタリーを作ったTies That Bind同期のブラッドリー監督とスーパープロデューサーのビアンカ。

商談とパーティーの合間には映画もたくさん観ました。パーティー疲れでたくさん寝てしまいましたが、観た映画の感想です。

Monte: イランのAmir Naderi監督がイタリアで撮影した中世の貧しい異教徒の家族の物語。岩山の麓で大根とか植えながら生活しているが、岩だらけの悪い土壌とそびえ立つ岩山が日光をさえぎり作物が育たない。そんな岩山を切り崩そうと、主人公はひたすらハンマーで岩を叩き続ける。4ヶ月位岩山にこもって命がけで撮影したという力作です。ありえない希望に向かってひたすら不可能に立ち向かう主人公は映画の中の演技という枠を超えている思いました。主人公と同じように苦しみを感じたい人にはお勧めの映画です。しょうじきいって退屈な映画ですが、強烈な印象が残ってます。

Sweet Dreams: Marco Bellocchio監督のイタリア映画。子供の頃、大好きな母親が心臓発作で死んでしまう主人公。大人になっても母の死を引きずって生きる、母への愛の物語。何年か前にアカデミー賞を取った「アーティスト」の女優が出て来ます。面白かったけど、心に残らないのはなぜだろう。

Through the Olive Trees: キアロスタミ特集で上映されていましたが、残念な事に字幕が薄くて、更に席がスタジアム式の劇場の一番上で字幕がかなり下の方に見えたので、字幕が読めませんでした。韓国のおばちゃん達は笑ってたので、面白いんだと思います。東京国際映画祭でもやるのかな?

Blessed Benefit: Mahmoud Al Massad監督のヨルダン、ドイツ、オランダ、カタール合作。年老いて貧乏な現場作業員の主人公がちょっとした事で詐欺罪で牢屋に入り、次第に牢屋の中のボスや問題児と仲良くなっていく話。牢屋の外の厳しい現実の世界と、意外と自由な牢屋の中の対比が面白い。今回観た中で一番面白かった。

Singing in Graveyards: フィリピン在住のマレーシア人監督Bradley Liewの作品。フィリピンの実在するロックスターJoey Smithのそっくりさんとして生きるPepe Smithが、本物にはれない自分に葛藤する物語。夏にBradley Liew監督と一緒にJoey Smithが40年前に在籍した横浜のバンド、Speed, Glue & Shinkiのドキュメンタリーを撮影したばかりなので、感慨深く観させてもらいました。ぜひ大阪アジアン映画祭で上映して欲しい!

Emma' (Mother): Riri Riza監督のインドネシア映画。一夫多妻制の風習が残る60年代のインドネシア。父親が母とは別の女と結婚した事を知り、傷つく母親を支えようとする息子の話。美術、衣装、シネマトグラフィーが美しい芸術映画です。クオリティの高さに驚愕。

映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

映画祭のメイン会場は雰囲気がありますね 

Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

Asian Project Market受賞者。近いうちにここに大阪の監督が立って欲しい 

かっこいい名前のパーティー 

かっこいい名前のパーティー 

ざっくりこんな感じの映画祭でしたが、具体的に何か決まった案件はなく、しかし今までの友達とはより深い関係になり、新しい友達がたくさんできた刺激的な6日間でした。ローマは一日にして成らずってやつですね。 

この映画祭を通じて思ったのは、映画の仕事も僕が去年までやってた商社での糸のビジネスと変わらない事。糸の業界も映画と同じようにパリやミラノや上海で展示会があり、そこで人間関係を気づいて信頼関係の中で商売は生まれてました。 

サラリーマンの時と違うのは出張は全て自腹ってことかな。サラリーマンの時は好きなとこに会社の金で行きまくってたけど、いい会社で色んなこと勉強させてもらったと実感。

毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

毎朝美味しいサンドイッチ作ってくれたAirbnbのホストマザー 

アジアの若いプロデューサーや監督に負けないように、大阪から若手のプロデューサーと監督を長期に渡って輩出できる仕組みをなんとか構築したいと思いつつ、お世話になったホストマザーにバイバイして大阪へ。翌日からまた日韓合作の撮影に戻り、釜山で偶然にも一緒だった映画24区の堀春菜さんとも楽しく撮影やってます。

そして来年は8本長編の企画があって、どうやってお金を集めるのかこれから試行錯誤していく事になりますが、こないだうちに泊まりに来たベルギーのプロデューサーは年間20本映画作ってるらしいので、不可能ではないと思い頑張ってみます。 

誰かお金の集め方一緒に考えてください^^ 

 

harakiri films 今井太郎 

 

日韓合作映画を作ることになりました

日韓合作映画を作ることになりました

アンニョンハセヨ。

突然ですが、日韓合作映画を作ることになりました。経緯はこんな感じです。

今年の7月にシネ・ヌーヴォさんの紹介で河瀬直美プロデュース『ひと夏のファンタジア』のチャン・ゴンジェ監督、主演のキム・セビョクさん、岩瀬亮さんがうちのAirbnbに泊まりに来られました。

そしてチャン監督から、「友達のベク・ジェホが大阪で映画撮るけど機材のレンタルの事とか詳しい?」と9月18日にFacebookでメッセージをもらったのが始まりです。

そんなご縁があってのプロジェクトなのですが、僕自身、今年はTies That Bindという国際共同制作のワークショップに参加したり、フィリピンのBradley Liew監督とSpeed, Glue & Shinkiの音楽ドキュメンタリーを一緒に撮影したり、実現はしなかったけど香港のパン・ホーチョン監督から次回作を大阪で撮りたいと打診があったり、ちょうど国際共同制作を本格的にやりたいという思惑がありました。

そんな中、この企画のプロデューサーであるイ・ジョンオンさんの熱い想いにも共感して、やるならガッツリやろうと決めたわけです。

この企画は『同じ空の下で』という日韓合作音楽映画のシリーズで、「日本人も韓国人も同じ空の下で暮らしてるんや」という気持ちが込められています。その第一弾として、今回撮影するのが『あなたの宇宙は大丈夫ですか?(仮)』という変なタイトルですが、「子供の頃に持っていた宇宙への夢はまだ持ってますか?」みたいな意味合いです。

ポスターはこの上にタイトルかな?

ポスターはこの上にタイトルかな?

 

第一弾が成功すれば、続編を大阪を中心に日本と韓国で制作していくつもりですので、これを起爆剤に大阪のインディペンデント映画制作をどんどん盛り上げていきたいと思います!

そして撮影は台風真っ只中の10月5日から始まりました。

早速日韓共同制作中の録音の杉本崇志とベク・ジェホ監督

早速日韓共同制作中の録音の杉本崇志とベク・ジェホ監督

韓国の精鋭撮影部隊。後ろに見えるのは衣装メイクの霜野由佳と日本語演出の永井和男。

韓国の精鋭撮影部隊。後ろに見えるのは衣装メイクの霜野由佳と日本語演出の永井和男。

カメラはソニーのFS-7。照明入れて撮影機材一式韓国から船で持ってきました。

カメラはソニーのFS-7。照明入れて撮影機材一式韓国から船で持ってきました。

大正駅近くをふらつく主演のカンドゥ。

大正駅近くをふらつく主演のカンドゥ。

大阪での撮影は10月28日まで続くのですが、韓国人たちを大阪に残して、僕は7日から釜山映画祭に行ってきます!実は韓国に行くのは生まれて初めてで、今月は急に韓国に急接近です。

1ヶ月で韓国語がどれだけ喋れるようになるかも試してみようかな。今は全くしゃべれません。

日韓での劇場公開を目指してクラウドファンディングももう直ぐ始めるので、応援ヨロシクお願いします!

 

harakiri films 今井太郎

自主制作映画のノイズリダクション

前回書いた『見栄を張る』のカラーグレーディングが終わり、ノイズリダクションという作業をしているharakiri filmsの今井太郎です。

この作品はパナソニックのAG-DVX200というカメラを使って4Kで撮影したのですが、またまた大きな問題が待っておりました。

撮影した素材にノイズがたくさんあるのです。暗い所や黒い部分にざわざわっとしたノイズがたくさんあるのです!

昼間に外で撮影したり、室内でも外の光がたくさん入っていれば、すごい綺麗な映像になるカメラなのですが、なぜか暗部のノイズが目立つのです。

最初はV-logで撮ってるからノイズが多く見えるだけで、ポスプロでノイズは消えると聞いていたのですが、甘かったです。

下記のリンクからパナソニックの公式動画が見れるのですが、開始30〜40秒位の部屋の中の暗いとこのノイズ多くないですか!?

そして、パナソニックのホームページにV-logで撮影すると暗部のノイズが多いからノイズの除去が大変だよと書いてあるのです!しかし、この記事がホームページに掲載されたのは今年になってからで、撮影していた年末年始にはこんな情報はなかったのです…

http://panasonic.biz/sav/dvx4k/pdf/ag-dvx200_tech_brief_vol6_jp.pdf

ノイズがあまりにも目立つので、実はパナソニックに電話してみました。そしたら返答は、「暗部のノイズですよね。最新のファームウェアで改善されているので試されましたか?」との事。もう既に撮影してしまったものはどうすればいいのか聞いたら、ポスプロの事は分からないので、ポスプロの専門家に聞いてくださいとの回答でした。

ネットで調べても難しすぎて意味がわからず、ポスプロの会社に頼むお金もなく、途方に暮れていたら、またイタリア人のアルドさんが助けてくれました!

Neat Videoというノイズ除去のソフトを見つけてくれて、難しい使い方もすぐに習得して、ノイズが削減される事になったのです。

https://www.neatvideo.com

 

ちなみに下の動画がノイズ除去前と除去後の比較の動画です。YouTubeだと分かり難いのですが、除去前の動画はノイズがざわざわと動いているのが見えますでしょうか?

という事で苦労はしたのですが、カラーグレーディングに加えて、自分たちでノイズリダクションまでできるようになってしまいました。この後、画像をシャープにしてコントラストをいじると、もっと綺麗な動画になります。

せっかく苦労したので、DVX200で撮影してノイズが多くて困ってるって人がいたら、ノイズ除去の仕事も承ります!

自主制作映画のカラーグレーディング

二回目の投稿でいきなりややこしい事を書いてしまいますが、ちょうど今、藤村明世監督の『見栄を張る』のカラーグレーディングの最終チェックを大阪でやっています。

グレーディングという言葉は僕も最近まで知らなかったのですが、大変勉強になった体験を書いてみます。

『見栄を張る』を撮影したのは去年の12月下旬〜今年の1月頭ですが、パナソニックのAG-DVX200という最新の4Kカメラを使用しました。

撮影中に撮影監督の長田勇市さんからはV-logで撮ってるからLUTをあてる必要があるとか色々と教えて頂いたのですが、僕もスタッフも聞いた事のない言葉ばかりでちんぷんかんぷんでよく分からないまま聞き流してしまっていました。

そして次第に、V-log含めてlogという撮影モードはカラーではあるけれど、薄っぺらい色で撮影するモードである事が分かりました。理論は難しいのですが、撮影後のポストプロダクションで、映像の色等の調整を最大限に出来るけど、扱いは難しいプロフェッショナルなモードという事のようです。

その薄っぺらいlogの映像に色をつける作業をカラーグレーディングという言う事を最近知りました。そして撮影後に分かったショッキングな事は、グレーディングをするには安くても1日10万円のスタジオにお願いしなければならず、数日かかるという事です。

そんなお金はなく、色んな人に聞いても1日10万円より安いスタジオはなく、素人が家でできるものでもないという事で、途方に暮れていた時に、救世主が現れました。

僕は映画制作をしつつ、Airbnbというサービスを通して民泊を運営して生計を立てています。詳しくは下記のirodoriさんの記事をご参照ください。

https://irodori2u.co.jp/k00108/

そのAirbnbでうちにたまたま泊まっていたイタリア人のYadeことAldo Andrianiというグラフィックデザイナーにダメ元で聞いてみたところ、何と、グレーディングができると言うのです!

そして彼にDavinc Resolveというソフトを使いグレーディングをやってもらう事になり、何とか映画は完成する事になるのでした。今後Yadeと一緒にグレーディングの仕事もやっていきたいと思いますので、お気軽にお声がけ下さい^^

自主制作映画のブログ始めます

harakiri filmsの今井太郎です。今日からブログを始めます。

去年36歳で10年間続けたサラリーマンを辞めて、自主制作映画プロデューサーになった、経験もない、お金もない、コネもない男がどこまでたどり着けるかというブログにするつもりです。

ブログを始めようと思った動機は不純かもしれませんが、高校の同級生が去年脱サラして今ではブログだけで生活していると聞いたからです。

一方私は、一昨年自分で監督した『無人島』、去年桑水流勇気監督の『山本エリ「復元可能性ゼロ」と化す』、今年は藤村明世監督の『見栄を張る』という映画を製作したのですが、劇場公開やネット配信での集客という壁にぶち当たっています。

ブログでも始めて、アフィリエイトで稼ぎながら、自分たちの作品の宣伝もしたいというのが正直な狙いです。

このブログを読んでいただきたいのは、主に自主制作映画を作っている人ですが、自分たちの作品だけではなく、大阪の自主制作映画を盛り上げるようなブログにしたいと思います。

大阪で自主制作映画を作ってる人のためのブログなんて読む人の絶対数が少なすぎて、儲からないし宣伝にもならないようにも思いますが、かといってせっかくサラリーマン辞めたのにお金のためだけに興味のないことを書くのは面白くないので、まずは自分の好きなことから始めてみます。

このブログは死ぬまで続けてみたいので、皆様、末長くお付き合いよろしくお願いします。